島田市
基本情報
自治体名:静岡県島田市
都道府県:静岡県
自治体規模:市
自治体HP:https://www.city.shimada.shizuoka.jp
シェアリングエコノミー活用の取り組み
概要
【就業機会の創出】
「クラウドソーシング」の仕組みを構築し、子育て中や介護中などで、働きたくても働くことが難しい方が、ライフスタイルに合わせて働ける場の構築。
取組主体:島田市、島田ICTコンソーシアム
導入前の状況 (課題)
- 全国よりも10年程早く、1995年の103,490人をピークに人口減少に転じ、現在は10万人を下回っている。
(人口:98,282人(2019年12月末現在「住民基本台帳」より)) - 同時に高齢人口が年少人口を上回り、それ以降、高齢人口が増加、年少人口と生産年齢人口が減少している。
(高齢化率:30.9%(2019年12月末現在)) - 市内に大学が無く、10代後半から20代前半にかけての若年層の転出超過が顕著であり、Uターンで戻ってくる若者は、男女ともに半数に満たない状況。
- 子育て中の女性、高齢者などの、潜在的な労働力の活用が課題。
課題に対する取組
- 仕事と働きたい人(ワーカー)のマッチングを行うためのマッチングサイトを開設。
- 子育て中、介護中の方や高齢者など、フルタイムで働くことが難しい市民を対象に、仕事のスキルアップだけでなく、働き方やビジネスマナー、確定申告セミナー等、「働く」の基礎を身につけるための講座を構築、開催。
- 託児サービスやコワーキングスペースを完備した拠点(通称:C-BASE)を設置し、利用者が気軽に集い、サポートできる環境づくりを実施。
導入後の状況 (取組の効果)
- クラウドソーシング周知セミナーを年2回開催、参加者4人。(2019年12月末現在)
- 子育て中の女性を中心にクラウドソーシングワーカーとして66人登録。
(2019年12月末現在) - このうち、8人をディレクターとして育成、うち、3人をディレクターとして配置している。
(2019年12月末現在) - 仕事創出件数197件。(2019年11月末現在)
- 仕事の市外流出の削減とともに、市外からの仕事流入、域内循環を可能に。
取組のポイント
サービスの認知度向上のための取組
- 【全体】:市広報紙にクラウドソーシング事業の紹介記事を掲載
- 【発注側】:企業に直接出向き、クラウドソーシングの周知
- 【受注側】:クラウドソーシング周知セミナーの開催
サービスの提供者(ホスト)・利用者(ゲスト)掘り起しのための取組
- 子育て支援センター等への訪問、説明。
- クラウドソーシングワーカー研修サポートプログラムの実施。
①クラウドソーシングでの働き方について ②ビジネスマナー初級編
③ビジネスツールの使い方初級編 ④マッチングサイトを利用した仕事応募~報酬受取までの流れ
⑤確定申告セミナー ⑥お仕事サポート(1回のみ) - スキルアップセミナーの実施(ライティング、写真撮影技術等)。
- ワーカーの中からディレクターを発掘し、養成。
※ディレクターとは・・・ワーカーの仕事の進捗管理、助言を行う。また、仕事の募集も行い、クラウドソーシングの中核を担う役割である。
サービスの安全・安心を確保するための取組
- ワーカーが安心して仕事に取り組めるよう、「拠点」という「場所」を用意しており、文字通りのワークスペースの機能とともに、人と相談できる「環境」の機能を併せ持つ。また、託児日を設けることで、メインターゲットである子育て中の女性に配慮。
広域連携のための取組
- 本市に隣接する藤枝市と広域連携により、地方創生推進交付金を活用し、本事業を実施。
- 連携事業のため、両市コンソーシアムを構成員とする「藤枝・島田ICT推進協議会」を設置し、互いの事業における情報共有、情報交換を実施。
残された課題、継続取組事項
- ワーカー一人一人のスキルアップ⇒仕事受注の拡大につなげる。
- 市内外からの幅広い仕事の募集。特に、市内中小企業における仕事の切り出し方。
- クラウドソーシングの仕組みを活用した地域課題の解決。(時間・スキル等のシェア、子育て、高齢者の買い物など)
- 現在の主財源である「地方創生推進交付金」の計画期間終了後においても継続できるよう、事業の自走化。
連絡先
犬山市
経営部企画広報課
村瀬 曜
010100@city.inuyama.lg.jp
0568-44-0312(直通)