春日井市

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基本情報

自治体名:愛知県春日井市
都道府県:愛知県
自治体規模:市
自治体HP:https://www.city.kasugai.lg.jp

シェアリングエコノミー活用の取り組み

概要

【その他】

円滑な在宅医療・介護サービスを提供するため、無償で利用していない時間帯のある駐車場とその周辺を訪問する医療・介護事業者とのマッチングを行う「ハートフルパーキング」を実施。

取組主体:春日井市

導入前の状況 (課題)

  • 要介護等認定者の増加
    2006年:  7,766人➡2016年:12,068人➡2025年:16,457人
  • 介護需要は2025年に現在の約1.78倍(給付費ベース)。
  • 地域包括ケアシステムの推進による高齢者の在宅医療・介護サービスの需要増。
  • 医療・介護連携に関する研修会で、サービス提供時の駐車場所の確保に困っている声が多数。
  • 警察が発行する駐車許可証だけでは、対応が困難な状況。

課題に対する取組

  • 事業所・店舗の休み時間や子どもが転出した世帯などの駐車場が利用されていない時間帯に着目。
  • 駐車場が利用されていない時間帯と駐車場所の確保に困っている訪問医療・介護事業者とのマッチングを検討。
  • モデル地区(高森台・石尾台)での実施に先立ち、意向調査を実施(郵送アンケート)。

↓制度設計

  • 駐車場の利用者は市の許可を得た医療・介護事業者に限定。
  • 駐車場の提供者は春日井市に駐車スペースを持つ方とし、無償で提供
  • 市がWeb上での予約管理システムの開発・導入。

導入後の状況 (取組の効果)

  • 2018年1月より事業を開始。実績は以下のとおり(2020年3月1日現在)
  • 駐車場提供者 322件(駐車場数409箇所)
  • 駐車場利用者 102件
  • 駐車場予約実績 月平均88件
  • 路上駐車、駐車違反及び駐車場を探す時間が減少し、円滑に駐車場所を確保。

  • 事業者は医療・介護サービスの提供に専念することが可能に。

取組のポイント

サービスの認知度向上のための取組

  • 意向調査の実施(対象地区全戸( 5,211件))、各利用者団体(三師会、介護事業者団体等)に制度紹介。

サービスの提供者(ホスト)・利用者(ゲスト)掘り起しのための取組

  • 医療・介護事業所に駐車スペースが不足している地区の要望を取りまとめ、2019年9月に対象地区に意向調査を実施。

スマートフォンなどを使うことができない利用者向けの取組

  • インターネットを使えない提供者からの問合せを市が受けて、代行してシステムで予約。

サービスの安全・安心を確保するための取組

  • どこの誰が駐車場利用したかを明確化するため、Web上での予約管理システムの導入(提供者の不安感軽減)。

その他

  • 賃貸駐車場は、契約者以外の利用を禁じていることがあるため、この場合は提供者に対し、貸主と承諾書を交わしてもらうよう依頼。
  • 2月のバレンタインデーにの期間に合わせて、無償で駐車場を提供している市民に対して、「ありがとう」の気持ちを届けるため、春日井広報大使mirei氏が書いたメッセージカードと市内の福祉施設にて障がいのある人が心を込めて製作した品を送付した。

残された課題、継続取組事項

  • 市全域への拡大(認知度向上、提供者の掘り起し、駅前等など利便性が高い地域での駐車場の確保)。
  • 運用ルールのブラッシュアップ(制度利用の促進、駐車スペースの無償提供を受けることから駐車場提供者・利用者の信頼関係の向上のため駐車場利用時に利用者から提供者に対し「ありがとう」の気持ちを届ける取組)。
  • 提供者に対するメリットの付与の検討。

連絡先

春日井市
健康福祉部地域福祉課
小野田/林
chiikifk@city.kasugai.lg.jp
0568-85-6184(直通)

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