岡山県
基本情報
自治体名:岡山県
都道府県:岡山県
自治体規模:都道府県
自治体HP:https://www.pref.okayama.jp
シェアリングエコノミー活用の取り組み
概要
【防災】
災害時の車不足に対し、行政と民間が連携して、被災者向けの車の無償貸出しを実施。
県と関係団体が災害時における連携協定を締結し、いざという時に備える体制を構築。
取組主体:岡山県、倉敷市、一般社団法人日本自動車販売協会連合会岡山県支部、岡山県軽自動車協会、一般社団法人日本カーシェアリング協会
導入前の状況 (課題)
- 平成30年7月豪雨により、倉敷市真備町を中心に多くの車が被災し、被災者の 生活再建と支援活動に大きな支障が生じている。
- 被災者の状況:行政手続き・片付け等の生活再建に向けての対応や、通勤・通院・買い物等の日常生活に支障が生じている。
- 支援活動の状況:片付けに必要な貨物車や、ボランティアを現場に輸送するための車が不足している。
- 行政では車の支援への対応が困難。
課題に対する取組
- 岡山県が倉敷市及び地元自動車販売業界団体と連携し、車の無償貸出し支援を行う日本カーシェアリング協会を次のとおりサポート。
(地元自動車販売業界団体:日本自動車販売協会連合会岡山県支部・
岡山県軽自動車協会) - 岡山県:倉敷市・地元自動車販売業界団体への協力要請
- 倉敷市:貸出し拠点・駐車場の提供、被災者への広報
自動車販売業界団体:会員販売会社に対し、日本カーシェアリング協会への車両の寄付の呼びかけ - 日本カーシェアリング協会:現場での貸出し対応
導入後の状況 (取組の効果)
- 2018年7月~倉敷市真備町で被災者への車の無償貸出し支援を開始。
- 2018年12月、無償貸出し支援終了。計615件の貸出し支援を実施。
- 2019年1月、災害発生時の被災者等の円滑な移動手段の確保のため、県・自動車販売業界団体・日本カーシェアリング協会により連携協定を締結。いざという時に備える体制を構築。
協定に基づく役割分担は次のとおり。 - 岡山県:車の貸出し場所の提供など市町村への協力要請
- 自動車販売業界団体:車両の提供
- 日本カーシェアリング協会:現場での貸出し対応
取組のポイント
サービスの認知度向上のための取組
- 自治体の提供する被災者向けの配布資料等に情報を掲載。
- 避難所等へのチラシの掲示。
- 被災者の訪れやすい場所に拠点を設置。
サービスの提供者(ホスト)・利用者(ゲスト)掘り起しのための取組
- 業界団体が会員販売会社に車両寄付への協力を案内。
- 被災者支援のための情報共有会議などに参加し、他の支援活動を行う団体などと広報面で連携。
スマートフォンなどを使うことができない利用者向けの取組
- 電話での受付。
サービスの安全・安心を確保するための取組
- 業界団体の会員販売会社が車両の整備に協力。
法律や条例との整合性を確保するための取組
- 事業実施に当たって、日本カーシェアリング協会が国土交通省中国運輸局に事前に確認。
広域連携のための取組
- 災害時の連携協定では、岡山県内いずれの地域でも対応する内容としている。
その他
- 災害時の連携協定では、車の貸出先として被災者のほか、被災地で活動するボランティア団体や災害ボランティアセンターも対象としている。
残された課題、継続取組事項
- インターネットを活用した利用予約受付等への対応
連絡先
岡山県
県民生活部県民生活交通課
土谷 隆之
takayuki_tsuchiya1@pref.okayama.lg.jp
086-226-7287