水戸市
基本情報
自治体名:茨城県水戸市
都道府県:茨城県
自治体規模:中核市
自治体HP:https://www.city.mito.lg.jp
シェアリングエコノミー活用の取り組み
概要
【その他】
水戸市での「みんなで支えあい助けあう地域社会の実現」に向け、ご近所SNSを利用し、既存住民と転入者のコミュニティ参加を容易にした事例。
取組主体:株式会社マチマチ
導入前の状況 (課題)
- 水戸市では、「未来を担う子どもたちの育成」「みんなで支えあい助けあう地域社会の実現」「災害に強いまちづくり」を目指し、様々な施策を推進していた。多様な施策を推進する中で、下記の課題を認識していた。
- 都市部からの転勤者が多く、一定期間しかいないため、地域コミュニティへの参加が難しい
- 一定期間しかいないため、情報の取得やコミュニティからの孤立が問題となっていた。
↓
- 地域自治の維持、転勤者のコミュニティへの参加などを目的とした、地域コミュニティの形成・活性化が不可欠
課題に対する取組
- マチマチを通じて、転入者が必要な情報を発信
- 地域の情報を可視化することで、転入者が地域コミュニティへ入りやすい土台を構築
- マチマチ上で、転入者からの質問に既存住民が回答している。
- 台風19号接近後にはボランティアに関する情報交換が発生。
導入後の状況 (取組の効果)
- 協定締結後、利用者が毎月増加し続け、25倍となった(2017/11→2019/11)
- 転入者と既存住民との交流を通じて、自然な形で地域コミュニティが形成され、防犯・防災力の強化や定住促進が行われつつある。
取組のポイント
サービスの認知度向上のための取組
- 広く利用者を増やすために、区のサイト、Facebook, Twitterでの呼びかけに加えて、施設、支所、保育園・幼稚園、小中学校でのチラシの設置・配布を実施。
- また、転入届提出時にもチラシを配布。
- 地域の情報を可視化していくため、市職員や地域団体などが積極的にマチマチユーザーへ回答を実施。
サービスの提供者(ホスト)・利用者(ゲスト)掘り起しのための取組
- 発表時の広報の強化、町会・自治会、商店会、NPO等の地域の組織団体への告知を実施。
- マチマチのスタッフによる地域の組織・団体への告知・営業も行うことにより広く周知することに成功。
スマートフォンなどを使うことができない利用者向けの取組
- 自治体とマチマチの共催で、地元の店舗を利用した住民交流会を実施し、リアルなコミュニティの活性化や地元店舗の支援も行う予定。
(民間事業者のサービスを利用した場合)公平性の確保のための取組
- 地域SNSを全国規模で展開しているサービスはマチマチ1社しかないため、公平性の確保のための取り組みは特に必要なし
サービスの安全・安心を確保するための取組
- 事業者のマチマチのスタッフによる目視・システムによる監視。協定締結後、トラブル等は一切なし。
補完・連携した既存の公共サービスの内容
- 自治体が運営するTwitter、Facebook、区報、紙のチラシ等をマチマチに集約して情報発信の実施 。
広域連携のための取組
- 全国でのサービス運営のため、自治体を超えた横連携の取り組みが可能
残された課題、継続取組事項
- 台風19号の被害が大きかったことから、今後は災害時の自治体、住民による情報共有の活発化にも取り組む。
- 水戸市のさらなるコミュニティの活性化と住民間の助け合いの強化に向けて、マチマチの普及のための新たな施策を今後試していく。
連絡先
株式会社マチマチ
社長室公共政策担当
浅井 昌子
public@machimachi.com
03-5708-5291