旭川市
基本情報
自治体名:北海道旭川市
都道府県:北海道
自治体規模:中核市
自治体HP:https://www.city.asahikawa.hokkaido.jp
シェアリングエコノミー活用の取り組み
概要
【就業機会の創出】
クラウドワーキング(クラウドソーシングを活用した在宅ワーク)を行うためのスキルを習得しクラウドワーカーチームとして稼働するための支援を実施。
取組主体:旭川市、株式会社クラウドワークス、株式会社ソリューションセンター
導入前の状況 (課題)
- 全国、北海道平均よりも深刻な少子高齢化により、人手不足が深刻化
- 柔軟な働き方の普及による労働参加率の向上のため、インターネット上で仕事を受発注できるクラウドワーキング(クラウドソーシングを活用した在宅ワーク)の普及が有効
↓ - 一方、クラウドワーキングは、企業での働き方とは異なり、スキルアップの機会の不足、分業による大型プロジェクトの実施が困難、発注の相手方が見えにくい等の課題も存在
課題に対する取組
- クラウドワーキングの持つ課題をクリアするため、クラウドワーカーをチーム化し、ウェブライティング及び事務タスクに関する自宅実習(クラウドソーシングの実際の業務を行ないつつ、動画講座の提供、個別コーチの配置によるスキルアップ支援)を実施。
- チームのマネジメントを行うクラウドディレクターを地元企業(株式会社ソリューションセンター)から選定、養成した上で、チームをゆるやかに組織化し、連携して大型案件を受注できる仕組み(チームジョブ)を構築。
- チームメンバー自身が作り上げる地域クラウドワーカー地域情報発信サイト「ポンコタン」の作成。
導入後の状況 (取組の効果)
- チームジョブに23名が参加(チャットワークグループ参加者は約40名)
- 動画講座の作成やクラウドディレクターへのノウハウの提供等により、今後はクラウドディレクターを中心としたチーム自らが新たな参加希望者に対し、当市が行なったものと同様のスキルアップ支援を提供できる仕組みを構築
- 情報発信サイト「ポンコタン」を通して、チームの情報やメンバーのスキルを見える化し、クラウドソーシング以外の仕事受注の経路を創出
取組のポイント
サービスの認知度向上のための取組
- 取組に関するチラシの作成、配付。
- クラウドワーカー、クライアントそれぞれの視点からのクラウドソーシングに関する活用セミナーを開催し、参加者に対しチームへの参加やチームへの仕事発注に関するアンケート調査を実施することにより、チームとの接続を試みた。
サービスの提供者(ホスト)・利用者(ゲスト)掘り起しのための取組
- チームが自ら新たな参加者を迎え入れることができるための動画講座、ノウハウの提供。
- チームのメンバー自身が作り上げる情報発信サイト「ポンコタン」におけるチーム及びメンバーのスキル、活動内容の発信、見える化。
- クラウドワーカーのチーム化及びチームの顔としてチーム(ホスト)とクライアント(ゲスト)を接続するクラウドディレクターの養成。
スマートフォンなどを使うことができない利用者向けの取組
- 電話での受付、相談を可能とするほか、受注できる仕事を限定することなく紙によるやり取りも可能。
- 紙のチラシの配付。
(民間事業者のサービスを利用した場合)公平性の確保のための取組
- スキルアップの段階では分かりやすさを重視し、株式会社クラウドワークスのクラウドソーシングに限定し利用法を解説してきたところはあるが、習得した知識・スキルは汎用的なWEBライティングや事務タスクについてであり、同社の独占的な利益に結びつく仕組みとはしていない。
サービスの安全・安心を確保するための取組
- チームの顔として地元企業の社員をクラウドディレクターとし品質のチェックを行うとともに、チームのメンバー自身が作り上げる情報発信サイト「ポンコタン」によるチーム及びメンバーのスキル、活動内容の発信により、クライアント及び新たにチームへの参加を希望する方に対し安心感を提供する。
補完・連携した既存の公共サービスの内容
- 当市における人材確保に不安を抱える企業誘致に際し、先ずはチームに仕事を任せてみることを誘致のスモールステップとして提案できる可能性を感じていることから、企業誘致担当に誘致活動時のPRを依頼した。
残された課題、継続取組事項
- チームメンバーの能力の底上げやサイトの機能強化等による地元企業との接続を目指した後継事業を企画していたが、事業化には至らず、取組が停滞・停止している(平成30年度を以て事業終了)。
- 成果を地域に広げていく手法について、引き続き検討中である。
連絡先
旭川市
経済部経済総務課雇用労政係
宮田 慎吾
s_miyata@city.asahikawa.lg.jp
0166-25-7152