【開催レポート】 シェアリングシティカレッジ第2回 〜場所や時間にとらわれない働き方による地域の雇用促進〜
2022年6月15日に「シェアリングシティカレッジ 第2回」を開催しました。
今回のテーマは、「場所や時間にとらわれない働き方による地域の雇用促進」でした。
人口減少、生産年齢人口の減少が顕著な社会において、女性の社会進出や外国人技能実習生の活用などにより、働き手の多様化は進みましたが、特にコロナ禍以降、働き方の多様化を推し進めました。
特に注目したいのは「働く」ことを「シェア」できるという発想で、今後ますます労働人口が減少するという課題への切り札ともいうべきワークシェアの事例を、今年から始まった「自治体向けシェアワーカー育成プロジェクト」の先行自治体の事例を通して学んでいきました。
第1部:基調講演
第1部として、シェアリングエコノミー協会 個人会員事業部長 糸原絵里香より「自治体向けシェアワーカー育成プロジェクト」の概要をお話させていただきました。
シェアワーカーとして働くことの魅力として5つのポイントを上げました。
具体的なプロジェクトの概要は以下の通りです。
前半3ヶ月、後半3ヶ月の計6ヶ月のプロジェクトを自治体向けに提供させていただきます。
実際に参加された自治体の方からは、プロジェクトに興味があるとの声をいただきました。
第2部パネルディスカッション
第2部として以下のメンバーにてパネルディスカッションを行いました。
天草市および上天草市は、すでにシェアワーカー育成プロジェクトを実施している自治体になります。
また実際にプロジェクトを受講された市民の方を交え、プロジェクトを始めるに至った経緯や、実際にプロジェクトを実施した結果などについてお話いただきました。
・天草市 経済部産業政策課産業政策係 嶋﨑 健介氏
・上天草市 企画政策部企画政策課 地方創生係 飯野 亮氏
・天草市 シェアワーカー育成プロジェクト受講者 本島宣子氏
・当協会 個人会員事業部長 糸原絵里香
・当協会 地域共生事業部長(シェアリングシティ推進協議会事務局長) 鏡晋吾
ディスカッションの一部をお伝えします。
ーー鏡:プロジェクトを推進するにあたり、どのような形で自治体内で合意形成をとっていったのでしょうか?
ーー嶋﨑:もともとあった未来人材育成事業の計画がありました。ただ、単発のプロジェクトにしたくなかったので、地元の企業と共に継続的に進められる事業構築を築きました。
ーー飯野:シェアリングシティ推進協議会に入会していたが、シェアリングエコノミーの庁内の認知度がなかったが、地域おこし協力隊の任期終了後も継続して働ける仕組みを探していた時にこちらのプロジェクトを知り、進めました。実施に際しては地域おこし協力隊の活動費から費用を捻出して進めました。
ーー鏡:実際に参加されてみた元島さんに聞きますが、なぜ参加しようと思ったのでしょうか?
ーー元島:天草市の魅力に惹かれて住んでいるので、この場所で仕事をしたかったです。シェアリングエコノミーを活用することで今いる場所でできるというのが大きな魅力でした。
カレッジについての詳細は、会員専用ページからご覧いただけます。
次回は7月20日(水)に「シェアリングエコノミーを活用した共助の仕組みによる災害支援」をテーマに開催します。
ぜひこちらもご参加のほどお待ちしております。
シェアリングシティカレッジ第3回の詳細はこちら。