シェアリングエコノミーの国際標準化、日本の提案により技術委員会の設立が承認されました
国際標準化機構(ISO)にて、「シェアリングエコノミー」に係る技術委員会の設立が承認されました。技術委員会の設立は日本から提案されており、今後は日本の主導のもと国際規格の開発が行われます。
シェアリングエコノミー協会は、技術委員会の設立に向けて、(一財)日本規格協会(JSA)との協力を続けてまいりました。今後も、技術委員会での国際規格の開発に専門団体として参画いたします。
1. これまでの検討状況
これまで、内閣官房主催の「シェアリングエコノミー検討会議」にて、当会をはじめとする業界団体、有識者、関係省庁が連携し、シェアリングエコノミー普及推進に向けた議論が進められてきました。その成果として、2016年11月にはプラットフォーム事業者が遵守すべき事項を規定したモデルガイドラインが策定。当会では2017年6月から、このガイドラインを踏まえた安心・安全の自主ルールに基づいた審査制度「シェアリングエコノミー認証制度」を運用してまいりました。
その後、関係省庁やJSAなどとの協力のもと、2017年3月でのISOのシェアリングエコノミーのワークショップや、太平洋地域標準会議(PASC)、北東アジア標準協力フォーラム(NEAS Forum)、欧州主要標準化機関との意見交換などに参加。日本におけるガイドラインや認証制度の活用状況を説明するとともに、国際標準の設置に向けた協力を各国に呼びかけました。
こうした国内外での取組の結果、カナダ、フランス、ドイツ、韓国、シンガポール等から積極的な賛同を獲得し、日本提案によって、ISOで新たな委員会(「シェアリングエコノミー」に係る技術委員会)の設立が1月3日に承認されました。
2. 技術委員会の概要
技術委員会では、シェアリングエコノミーに係る国際標準化の議論が行われます。
当会は、今後の活動を主導するJSAとの協力のもと、シェアリングエコノミーに関する国際標準化に参画します。
3. 今後の予定
本年6月頃に本プロジェクト委員会の第1回国際会議が日本で開催され、国際規格開発をが本格的にスタートします。
当会は、日本国内でのシェアリングエコノミー認証制度で培ったノウハウなどをベースにしながら、世界におけるルールの整備に向けて活動してまいります。
4. 関連ページ
日本提案によりシェアリングエコノミーに関する国際標準化の技術委員会の設立が承認されました(経済産業省)
シェアリングエコノミー認証マーク(シェアリングエコノミー協会)