弘前市
基本情報
自治体名:青森県弘前市
都道府県:青森県
自治体規模:市
自治体HP:http://www.city.hirosaki.aomori.jp
シェアリングエコノミー活用の取り組み
概要
【需給ひっ迫の解消】
遊休資産と雪かたづけのニーズをマッチングし、地域共助の活性化により間口除雪の課題解決を図る。
取組主体:弘前市
導入前の状況(課題)
- 冬期間の間口除雪への対応が課題
(背景として、道路の機械除雪で発生する寄せ雪は、各家庭で処理するのが原則) - 核家族や単身世帯の増加に伴う地域コミュニティの脆弱により、地域の共助精神が希薄化
↓ - 雪かたづけができない除雪弱者が発生し、雪処理の苦情増加
※高齢者・障がい者等を対象とした福祉ボランティア制度はあるが、
ニーズに対し担い手が少なく、対応しきれていない。
課題に対する取組
- 機械除雪による間口への寄せ雪をゼロにすることは難しい中で、これまで市で進めてきた多様な雪対策にプラスして遊休資産(空地・小型除雪機・人材など)をうまく活用して雪かたづけのニーズとマッチングすることで、地域の共助 活性化につなげられないかと考える。
↓ - 機械除雪を実施した日の翌朝に一律500円で間口の寄せ雪をかたづけるため、雪寄せ依頼者と実施者をマッチングするサービスをモデル地区において試験導入【2019年1月21日~2月15日】
(2018年度は人材のシェアのみ検討)
導入後の状況 (取組の効果)
- モデル地区において6件マッチング
導入前・・・除雪ボランティアが2週間に1回除雪 → 導入後・・・道路除雪が実施されたら、その都度除雪
除雪回数が増えたことにより、間口の往来が楽だと好評をいただいている。 - 地域の資産を有効に活用し、住民同士の助け合いを支援することで
雪対策の課題軽減が期待できる。
取組のポイント
サービスの認知度向上のための取組
- 市内6,000世帯、モデル地区に雪対策におけるシェアリングエコノミーに関するアンケート調査を実施。
- モデル地区において町会説明会を実施し、サービス内容や流れなどについて説明
サービスの提供者(ホスト)・利用者(ゲスト)掘り起しのための取組
- モデル地区において、住民回覧への掲載を行ったほか、説明会や意見交換会を複数回実施
スマートフォンなどを使うことができない利用者向けの取組
- モデル地区の住民に対し、マッチングシステムの実証実験を行い登録の仕方などを確認してもらった。
(住民20人参加)
その他
- 雪対策におけるシェアリングエコノミーの実現にあたり、実証実験などで見えてきた課題の解決に向けて有識者・関係団体と意見交換を行うために事業研究会を開催(2018年度2回実施)
残された課題、継続取組事項
- サービスの提供者(ホスト)の掘り起し、プラットフォーマーの確保
- モノ(除雪機等)・空間(空地等)におけるシェア対象の拡充
- スマホを使えない人、持っていない人のための代理登録などの検討
連絡先
弘前市
建設部道路維持課雪対策室
三浦 訓大
douro_iji@city.hirosaki.lg.jp
0172-32-8555(直通)