沼田町
基本情報
自治体名:北海道沼田町
都道府県:北海道
自治体規模:町 / 村
自治体HP:https://www.town.numata.hokkaido.jp
シェアリングエコノミー活用の取り組み
概要
【防災】
北海道で初のトイレトレーラー導入し、道内の被災地へトイレを派遣するネットワーク作りを促進する。
取組主体:沼田町、一般社団法人助け合いジャパン
導入前の状況 (課題)
- 日本各地で災害発生する中、北海道においても胆振東部地震が発生し、本町においても防災の意識が高まり、防災対策を進めることとなった。
- 防災対策を進める上で、トイレについては汲み取り式の簡易便所などの不衛生なトイレしかなく、被災者はトイレを我慢するために水分を節制して体調を崩すケースが多いという事例があり、その対策については沼田町独自での解決が困難であった。
課題に対する取組
- シェアリングエコノミーの観点からトイレトレーラーを全国の自治体が導入し、災害が発生した地域に清潔なトイレを提供できるネットワークを構築できれば課題が解決すると考えた。
- そのため、一般社団法人助け合いジャパンの運営する災害派遣トイレネットワークプロジェクトの取り組みに参加し、 2019年12月7日にトイレトレーラーの導入を行った。
- 導入には、沼田町が当該プロジェクトに参加し、被災地へ清潔なトイレを提供できるという認知度を高めるため、クラウドファンディングを活用した。
導入後の状況 (取組の効果)
- クラウドファンディングにおいて目標額800万円に対し、約870万円の寄付が集まり、トイレトレーラーを導入する意義に賛同を得られたと考えている。一般社団法人助け合いジャパンによると、50人当たり1つのトイレが必要といわれており、トイレトレーラー1台で4つのトイレが備わっているため、被災者200人分のトイレを確保した。
- 複数の自治体で助け合うことができるネットワークを構築するため、北海道防災総合訓練(厳冬期)に参加するほか、沼田町夜高あんどん祭りやほたる祭りなど町内外のイベントでトイレトレーラーを設置し、参加者に利用していただき認知度を広めていく予定。
取組のポイント
サービスの認知度向上のための取組
- ふるさと納税型クラウドファンディングで本事業を実施することにより、全国的にPRを実施
- 町HPや広報誌、FaceBookなどで事業内容を周知
- プレスリリースを実施し、マスメディアを通しての事業周知を実施
サービスの提供者(ホスト)・利用者(ゲスト)掘り起しのための取組
- ふるさと納税型クラウドファンディングで本事業を実施することにより、全国的にPRを実施
- 町HPや広報誌、FaceBookなどで事業内容を周知
- プレスリリースを実施し、マスメディアを通しての事業周知を実施
スマートフォンなどを使うことができない利用者向けの取組
- 町広報誌、町広報お知らせ版などで事業内容を周知
- ふるさと納税型クラウドファンディングに参加できるよう、町内は払込書での対応を実施
サービスの安全・安心を確保するための取組
- 一般社団法人 助け合いジャパンをアドバイザーとして運営
法律や条例との整合性を確保するための取組
- し尿の廃棄について確認(廃棄物処理法)
広域連携のための取組
- みんな元気になるトイレプロジェクトにより、全国の自治体がトイレトレーラーを保有するよう、各種イベント等でPRしていく
残された課題、継続取組事項
- トイレトレーラーを保有する自治体のネットワーク構築が課題である。ひとつでも多くの自治体がトイレトレーラーを保有し災害時に集結できるよう、イベント等に積極的に参加し本取り組みの有用性について広めていく。
連絡先
沼田町
総務財政課広報情報グループ
亀谷 良宏
soumu@town.numata.lg.jp
0164-35-2111