横瀬町

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基本情報

自治体名:埼玉県秩父郡横瀬町
都道府県:埼玉県
自治体規模:町 / 村
自治体HP:https://www.town.yokoze.saitama.jp

シェアリングエコノミー活用の取り組み①

概要

【観光振興】

廃校などの遊休施設の活用や、町民による体験ツアー実施。都心から約70㎞というアクセスの良さを活かし、交流人口の拡大、稼ぐ機会の創出、町の認知度向上につなげる。

取組主体:横瀬町

導入前の状況 (課題)

  • 人口減少による遊休施設の増加。2008年、山間部の小学校が廃校。その後、ドラマやイベントへの有料貸出を開始するが、年間20回程度にとどまる。情報発信力の不足
  • 規模の小さな町のため
    ①観光の担い手が不足
    ②観光資源が不足
    (観光資源の例:武甲山、あしがくぼの氷柱、寺坂棚田)

課題に対する取組

  • スペースシェア事業者(株式会社スペースマーケット)のサイトに廃校、役場庁舎を掲載し、施設の認知度向上、利用拡大を図る。
    ①体験ツアーを実施可能な技術・知識を持った町民(担い手)を発掘し、
    ②町民による体験メニューの作成をサポート(新たな観光資源)
    完成した体験ツアーを着地型観光マッチングサイトのTABICAに掲載
    (地域のお祭り、田植え体験、おまんじゅう作り等)

導入後の状況 (取組の効果)

  • 2018年度、廃校の有料貸出回数が前年度比300%超となった。(2018年度:100回)

    交流人口の拡大、リピーターの増加など町の認知度向上にも寄与
  • 2017年4月以降、5件のツアーを開催
    (参加者計:150名)
    場所を訪れる観光に加え、地域の人に会いに来る観光が誕生。個人でも手軽に体験を始める手段の確立

    交流人口の拡大、稼ぐ機会の創出

取組のポイント

サービスの認知度向上のための取組

  • 遊休施設の活用の取組では、町広報紙、公式webページ、公式facebookで情報発信。
  • 体験ツアーの普及の取組では、上記に加え、町内回覧でも情報発信。
  • 担当職員が、体験ツアー実施可能性のある町民と直接交渉。

スマートフォンなどを使うことができない利用者向けの取組

  • 体験ツアーの普及の取組では、担当職員が、代理で申請・申込み状況を管理。

法律や条例との整合性を確保するための取組

  • 遊休施設の活用の取組では、役場庁舎を貸し出すために、財産規則を改正
    ⇒改正前の財産規則では、行政財産である役場庁舎を一般利用者へ貸し出すことができなかったため、「町事業と密接に関連する場合」に限って貸出できるよう改正

その他

<横瀬町官民連携プラットフォーム(よこらぼ)>
先駆的なアイディアや事業モデルを募集する官民連携の取組「よこらぼ」に事業提案を受け、新しい公共サービス、地域の活性化につながる取組であると判断し、シェアリングの取組を開催。

残された課題、継続取組事項

  • 取組みの認知度向上、協力者拡大。
  • 主要なホスト候補者となる高齢者のITリテラシーへの対応。

連絡先

横瀬町
まち経営課
田端
450town@gmail.com
0494-25-0112

シェアリングエコノミー活用の取り組み②

概要

【就業機会の創出】

地方において不足する専門的なスキルや単発的な人材不足をマッチングで補うことで地域の生産性向上と活性化を図る。

取組主体:横瀬町、株式会社Anotherworks、株式会社助太刀

導入前の状況 (課題)

  • これからの時代に発生する地域課題の解決には、現状にとらわれない新たな視点かつ専門的なスキルが必要になってきている。特に職員の少ない小さな町では、そのような課題解決のスキルをもった人材の雇用や業務委託にかかる負担の増加が懸念される。
  • 生産人口の減少等により、建設現場において人手不足が課題となっている。さらに有事の際、災害復旧現場ではより深刻な人材不足が懸念されている。

課題に対する取組

複業マッチングプラットフォーム「Another works」を活用
行政サービスの新たな業務に対応するため、民間で活躍する複業人材を募集した。
専門的な知見を持った人材から応募があり、行政業務へ自らのスキルを提供してもらう。

14万超の建設事業者が登録するマッチングサービス、アプリ「助太刀」を活用

  • 地元の建設事業者は新たな協力会社や取引先とつながることで人手を確保することが可能になる。
  • 災害支援機能を使うことで、災害時に地元の建設事業者は全国から支援してくれる建設事業者を迅速に集めることができる。
  • 今後、地元の建設事業者への説明会等を通じて平時の取引先探し、災害時の人手不足解消のための支援体制を構築していく。

導入後の状況 (取組の効果)

  • 人材募集などプロジェクトは始まったばかりであるが、多種多様な人材の採用コストが削減できるほか、突発的な業務への対応も可能である。
  • また、複業人材はこれまで培ってきた知識や経験を活かし、民間ではなし得ないような地域活性化に関りを持つことに期待しているなど、地方や地方創生に対して想いのある方が集まっている。

取組のポイント

サービスの認知度向上のための取組

  • 取組事例を町公式サイト、SNS、プレスリリースなど、幅広く公表している。

サービスの提供者(ホスト)・利用者(ゲスト)掘り起しのための取組

  • より具体的な取り組みを紹介するなど、ゲスト側がイメージしやすいよう伝える。

広域連携のための取組

  • 今後、成果などを整理して、リリースを行うなど、他自治体への展開を図っていく。

その他

  • <横瀬町官民連携プラットフォーム(通称:よこらぼ)採択事業>
  • 「よこらぼ」は、アイデアやビジネスプランの実証や実装を町がサポートして、新しい価値を生み出すための仕組み。

残された課題、継続取組事項

  • 始まったばかりの取り組みであり、今後の取り組みの中で見直していく予定。
  • お金ではない新たな価値を提供していきたい。

連絡先

横瀬町
まち経営課
田端
450town@gmail.com
0494-25-0112

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