津和野町
基本情報
自治体名:島根県鹿足郡津和野町
都道府県:島根県
自治体規模:町 / 村
自治体HP:http://www.tsuwano.net/
シェアリングエコノミー活用の取り組み
概要
【観光振興】
空き家を活用して、長期滞在が可能な旅行スタイルを提案する「長期滞在型観光モデル推進事業」。
取組主体:津和野町、株式会社FoundingBase、(一社)まちばぐみ
導入前の状況 (課題)
■新しい観光スタイルの増加(インバウンド旅行者・ワーケーションの増加)
- 津和野町は年間120万人が訪れる観光地である一方、従来型の短期国内旅行者は横ばい。代わりに海外からのインバウンド旅行者、長期滞在型の国内旅行者が増加している。(H29〜H31年については、外国人宿泊者数前年比1.2倍増加)
■空き家の増加
- 国内旅行者の減少、および人口減少に伴い空き家が増加している。
- 使われていない空き家は地域の景観を損ね、空家対策は喫緊の課題である。
課題に対する取組
■シェアリングエコノミーによって空き家等を活用し、長期滞在が可能な旅行ス
タイルを提案
- サービスをまとめて管理・運用することによって、収益の一部を中間管理組織が享受できる体制を整え、サービスのブラッシュアップやPRなどを継続して実施する。
- 滞在中の体験プログラムなどの充実を図ることにより、体験の手配等コーディネートを実施。公共交通が脆弱なため、2次交通(シェアサイクル、タクシー、レンタカー)関係者を含む、観光事業者等とも連携し、手配料として収益の一部を享受できる体制を構築する。
導入後の状況 (取組の効果)
- 空き家など遊休施設の利活用の推進(空き家の利用モデルの確立)
増加する空き家に対して、空き家×インバウンド観光、ワーケーションなど今後、地域にとって活用のモデルづくりの先駆けとなる可能性がある。 - 年間1,500人ほどの宿泊キャパを新たに生み出すことが可能となり、既存の観光需要(イベント時など)に対しても寄与することとなる。
- 長期滞在モデルを創出することによる、新たな顧客の獲得と地域経済の活性化。
取組のポイント
サービスの認知度向上のための取組
- (一社)津和野町観光協会等との連携および、webサイト、SNSなどの活用を行う。
サービスの提供者(ホスト)・利用者(ゲスト)掘り起しのための取組
- サービス提供者の掘り起こしについては、観光および農林業者への個別訪問を実施。
- 利用者の掘り起こしについては、既存の観光情報発信に加えて、ワーケーションなどに強いサービスを持つ民間事業者などと連携することで新規の利用者を獲得する。
スマートフォンなどを使うことができない利用者向けの取組
- (一社)津和野町観光協会等と連携した窓口を設置し、電話などでの対応も可能としている。
- 情報発信に関して、ポスターリーフレットなどを作成する。
民間事業者のサービスを利用した場合)公平性の確保のための取組
- 事業者選定に際し、サービス内容、維持費等を詳細に検討した上で、適切な事業者を選定する。
- プロポーサルの実施も検討する。
サービスの安全・安心を確保するための取組
- 電話対応、窓口対応可能な環境を(一社)津和野町観光協会と連携して整備する。
法律や条例との整合性を確保するための取組
- 旅行業法などに遵守した形で事業実施が可能な取り組みを推進するため、第3種旅行業を取得している(一社)津和野町観光協会が参画している。
- 空き家の活用に関しては、(一社)まちばぐみによる調査を実施し、活用推進を図っていく。
補完・連携した既存の公共サービスの内容
- シェアサイクル事業。
- 農泊事業。
広域連携のための取組
- 隣接する市町の情報も今後掲載を検討していく。
残された課題、継続取組事項
- 継続してサービスを実施するための運営体制を民間連携で構築すること。
- 活用可能な空き家の改修等について、官民で連携して実施すること。
- 新規の利用者、事業者の発掘を行うための、継続的な情報発信、体験機会の提供。
連絡先
津和野町
商工観光課
青木 育世
ikuyo-aoki@town.tsuwano.lg.jp
0856-72-0652