ISO/TC 324(シェアリングエコノミー)第13回国際会議

シェアリングエコノミーの国際規格を開発するISOの委員会「ISO/TC 324」の第13回総会が、2025年6月17日〜20日に開催されました(オンラインとのハイブリッド開催)。

日本、ノルウェー、中国、マレーシア、カナダ、インドなど、8ヶ国から約40名が参加。今回は、昨年Pメンバー(規格開発に積極的に関わろうとする国)になったノルウェーでの開催となりました。

日本からは、議長の持丸正明先生をはじめ、 産業技術総合研究所、日本規格協会、中村法律事務所、シェアリングエコノミー協会(事務局 小出)から6名が出席。シェアリングエコノミーの国際標準化に関し、積極的な議論を行いました。

産業技術総合研究所の渡辺氏が主査を務めるWG 2で、昨年、日本提案の規格、ISO/TS 42501(デジタルプラットフォームの信頼性と安全性に関する要求事項。TSとは技術仕様書のこと)をIS(国際標準)にアップデートすることが決定。今回の会議で、本格的な議論が始まりました。

発行から3年弱が経過し、デジタルプラットフォームに関わる新たな技術や規制が生まれ、シェアリングエコノミーを取り巻く環境は変化しています。特に欧州では、デジタルサービスやAIに関する法律が施行されており、そういった動向を意識しながら規格開発を進める予定です。

会議中、持丸議長から、シェアリングエコノミーに関する規格開発は新たな段階に入ったとのコメントがありましたが、新たな規格の提案や新しい技術についての指摘などがあり、まさにそれを実感する総会だったかと思います。次回の総会は、今年12月にオンラインで開催される予定です。

 

引き続きシェアリングエコノミーの現状・将来を見据えつつ、規格開発に取り組んで参ります。

 

▼国際標準化について
https://sharing-economy.jp/ja/international/