クラウドワークスが取り組む安全・安心なサービスの提供(シェアエコ認証事業者インタビュー)

クラウドワークスが取り組む安全・安心なサービスの提供(シェアエコ認証事業者インタビュー)

こんにちは、シェアリングエコノミー協会の渡部です。
協会ではシェアリングエコノミーの安心・安全の取り組みとして、マッチング(CtoC)プラットフォームサービスを対象に、シェアリングエコノミーの認証を行っています。

 ※認証制度の詳細については、こちらのページを参照ください。
http://sharing-economy.jp/ja/trust/

今日は認証マークを取得した事業者がどのように利用者の安心・安全に取り組んでいるか、株式会社クラウドワークスに訪問して、広報担当の上田さんにインタビューを行ってきました。

 

■300万人が利用するクラウドソーシングサービス

──はじめに「クラウドワークス」のサービスについて教えて下さい。
「“働く”を通して、人々に笑顔を」をミッションにインターネットで世界中の人材資源にアクセスし仕事の受発注ができる日本最大級のクラウドソーシングサービスです。
2012年にサービスを開始し、現在、47万社のクライアント(企業・個人)と316万人のワーカーの方に利用されています。

──どんな方が利用されているのですか。
フリーランスの方はもちろん、「フルタイムは難しいけれど、空いた時間にフレキシブルに働きたい」という子育て中の方や、定年退職後に独立した方、地方にIUターンし全国からののお仕事受注している方など幅広くご登録頂いています。最近は、働き方改革の流れを受け、副業にチャレンジし、ご自身の新たなキャリアの可能性を開いていらっしゃる方も増えているんですよ。

──「クラウドワークス」は企業と個人のマッチングのイメージが強いのですが、個人同士でも仕事のやりとりがあるのですか。
金額や件数はやはり法人の方が大きいですが、個人で発注される方も数多くいらっしゃいます。
ですので、個人同士で安心·安全に仕事の依頼·受注ができるよう様々な取り組みを行っています。

■安心・安全に取引できるよう様々な取り組み

──どのような取り組みを行っているのでしょうか。
まずは「評価制度」です。
仕事が完了(検収)したあと、お互いを「スキル(受)・要望(発)」「クオリティ」「スケジュール」「コミュニケーション」「パートナーシップ」の5つの指標で評価しています。
とは言っても、相手に見える評価だけではどうしても双方高い評価をつけてしまいがちです。
相手に見えない評価も参考にしながら、安心して仕事が終えられたか事業者側でチェックしています。

次に「仮払い制度(エスクロー決済)」です。
依頼された仕事を終えてもお金が払われない「踏み倒し」を防ぐために、仮払いの仕組みを取り入れています。
契約が成立した段階でクライアントがクラウドワークスへ仮払いを行い、
仕事が完了(検収)した段階でクラウドワークスからワーカーへ報酬が支払われる仕組みです。

■現在も安心・安全のために機能を追加している

 

──評価制度やエスクロー決済の他にもあるのでしょうか。
最初の2つはサービス開始からありましたが、サービス開始以降も機能を追加しています。

例えば2016年から追加した「お仕事評価機能」。
サービス規約に違反するような仕事が掲載されていた場合、利用者が違反報告できるようにしています。
通報があったものはクラウドワークスの運営がひとつひとつ確認し、場合によっては仕事の公開停止を行うなど、仕事の依頼を安心して受けられるよう取り組んでいます。

2017年5月からは自社で「悪質案件自動検出AI」を開発し、これまで人の手で1つ1つ確認していた悪質なお仕事案件のチェックを既知のタイプの悪質案件から自動で検出できる機能を実装いたしました。
これによって、悪質な案件によって引き起こされるユーザー間トラブルを未然かつ効率的に防ぐことが可能となり良質な案件がお仕事一覧の上位に掲載されることでプラットフォーム全体が健全化を図っています。

──今後さらに取り組む予定のものはありますか。
今年から、クラウドワークス内でビジネス事務とWEBライターの検定をはじめました。
この検定に合格することで、クラウドワークスで初めて仕事をするワーカーがスキルを持っていることが分かるようになり、他のワーカーよりも目に留まりやすくなります。

■シェアリングエコノミー認証制度への期待

──シェアリングエコノミー認証制度に期待することはありますか?
海外在住のワーカーさんがいらっしゃるなど、受注者の方の幅が広がり、また、発注のシーンも多様化しているので、ぜひ海外の法制度を始めとする潮流を教えていただきたいですね。

シェアリングエコノミーのISO (国際標準化)の整備も進んでいるので、日本のシェアリングエコノミーのルールづくりが世界を牽引していくよう期待しています。

──本日はありがとうございました。

クラウドワークス
https://crowdworks.jp/