
【開催レポート】富山関係人口フォーラム 〜関係人口を「一回きり」で終わらせないために〜
2026年10月28日、富山県民会館にて、株式会社タイミーと一般社団法人シェアリングエコノミー協会北陸支部の共催(後援:株式会社北日本新聞社)により、「富山関係人口フォーラム」を開催いたしました。
働き方やライフスタイルの多様化に伴い、都市部に拠点を置きながら地方に関わりを持つ「関係人口」や「二地域居住」への関心が高まる一方、実際に地域とつながり一歩を踏み出すには、情報の不足や「生活のイメージが湧かない」といった心理的・物理的なハードルが存在します。
本フォーラムは、都市部人材のスキルや意欲を地域の企業・事業者とつなぎ、地域の労働力不足の解消および持続可能な地域活性化モデルの構築を目指して企画されました。当日は富山県内の自治体職員、地域事業者、官民連携に関心のある企業関係者が集い、先行してタイミーとの連携協定やモデル事業に取り組む自治体・プレイヤーの実践知をもとに、受入態勢のマインドや連携体制、今後の展望について共有しました。
1. オープニング・共催団体紹介
■北陸支部よりご挨拶
開会にあたり、シェアリングエコノミー協会 北陸支部長の徳野氏(ヨシオ工業株式会社 代表取締役社長 / 株式会社絶対そうしよ 代表取締役)より挨拶が行われ、地域に多様なプレイヤーを巻き込み、シェアの思想で地域課題を解決していく本フォーラムの意義が語られました。

■「一般社団法人シェアリングエコノミー協会」の紹介
シェアリングエコノミー協会 常任理事の積田氏より、全国9エリアの支部展開や200以上の自治体との連携実績が共有されました。また、2026年11月より始動する二地域居住・関係人口拡大に向けた新施策「ふるさとシェアプロジェクト」の構想が紹介されました。

■共催企業「株式会社タイミー」の紹介
株式会社タイミー 上條氏より、スキマバイトサービス「タイミー」の概要と地域課題解決に向けた取り組みが紹介されました。
富山県内では登録ワーカー約9.4万人、導入企業約1,600社、マッチング稼働率88%と高い実績を誇り、県内複数市(小矢部市・氷見市・射水市・魚津市・南砺市等)や商工団体とも連携協定を締結。単なる人手不足の解消にとどまらず、「働く」をフックにした関係人口創出や一次産業の担い手確保への活用事例が共有されました。

2. プログラム① 基調講演
「富山県の関係人口推進や移住施策の現在地」
富山県知事政策局 佐渡氏より、富山県が総合計画の基本理念に掲げる「幸せ人口1000万 〜ウェルビーイング先進地域、富山〜」を中心に、人口減少下における関係人口の重要性や、富山県の潜在的魅力(食・自然・生活環境の豊かさ)を活かした政策展開と最新データが共有されました。


3. プログラム② パネルディスカッション
〜 地域のプレイヤーと⾏政の推進者が語る関係⼈⼝のリアル 〜
ーパネルディスカッションー
- 射水市 産業経済部 観光まちづくり課 課長 佐野 泰寛 氏
- 一般社団法人とやまのめ 理事 池田 幸哉 氏
- 魚津市 企画広報室 移住・定住推進係 係長 林 雅子 氏
- 株式会社lazy style 代表 / 魚津市関係人口 佐藤 悠平 氏
- モデレーター:株式会社タイミー 社長室 地方創生グループ 日野原 明 氏
外部人材を受け入れて事業がうまくいった県内事例や、「また来たい」と思わせる地元側の『受入態勢(コミュニケーションやサポート)』のポイント、自治体と事業者が連携してつくる「滞在+体験」のモデルについて、現場のリアルな視点から語り合いました。

テーマ1:現場から見る「関係人口・移住」のリアル
魚津市の「たてもん祭り応援団」や射水市×「とやまのめ」の包括連携を例に、官民が連携することで担い手不足解消や移住者数倍増を実現した先進事例を共有。
単なるPRにとどまらず、地域に飛び込み継続して関わり続けるプレイヤーの存在が地域の受け入れ基盤を耕す好循環が語られました

テーマ2:制度を活用した新しい関わり方のデザイン
草刈りや地元スナックでの交流など、完璧なおもてなしではなく「誰でも参加できるミッション」や等身大の関わりしろを作ることがリピートの鍵になると提示。
さらに農作業体験「タスカルウオヅ」やタイミーのデータを交え、「働く」という日常の接点が関係人口化の強力な入口になる可能性を議論しました。

テーマ3:これからの富山で関係人口を増やすためのステップ
空き家等を活かした受け入れ拠点の整備と同時に、行政側が背伸びをせず地域のリアルな困りごとを開示することが外部人材の共感を呼ぶと指摘。
市町村単位の囲い込みを超えて官民学がワンチームとなり、県全体を回遊・周遊できる広域連携の仕組みづくりが不可欠であると提言されました。

4. プログラム③ 関係人口創出の取り組み&意見交換会
参加者全員がテーブルごとに分かれ、グループディスカッションを実施しました。自治体職員、地域事業者、フリーランスなど多様な立場の参加者が混ざり合い、タイミーや協会のスタッフがファシリテーターを務めながら、現場のリアルな課題やアイデアについて意見を交わしました。


5. 集合写真撮影・全体交流会
登壇者・参加者全員が前方に集まり、「シェア!」の掛け声とともに記念撮影を行いました。

その後の全体交流会では、会場後方のスペースにて自治体職員、登壇プレイヤー、地域事業者が自由に名刺交換やネットワーキングを実施。市町村の枠を越えた連携のアイデアや、都市部人材を巻き込んだ新たな地域活性化プロジェクトの種が各所で生まれ、大盛況のうちに閉会を迎えました。


開催概要
- イベント名: 富山関係人口フォーラム 〜関係人口を「一回きり」で終わらせないために〜
- 日時: 2026年10月28日(水)18:00〜20:40
- 会場: 富山県民会館 302号室
- 主催: 株式会社タイミー、一般社団法人シェアリングエコノミー協会北陸支部
- 後援: 株式会社北日本新聞社
- 参加者: 富山県内の自治体職員、地域事業者、官民連携に関心のある企業関係者
- プログラム:
- オープニング・共催団体紹介
- プログラム① 基調講演:富山県知事政策局 企画室 成長戦略課 課長 佐渡 洋伸 氏
- プログラム② トークセッション:射水市・魚津市の行政推進者および地域プレイヤー
- プログラム③ 関係人口創出の取り組み&意見交換会(グループディスカッション)
- 集合写真撮影・全体交流会
一般社団法人シェアリングエコノミー協会 北陸支部では、今後も行政・事業者・地域プレイヤーの垣根を越え、地域資源や人的スキルをシェアし合う持続可能な地域社会づくりを推進してまいります。
ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。

