ISO/TC 324(シェアリングエコノミー)第11回国際会議
シェアリングエコノミーの国際規格を開発するISOの専門委員会TC 324の第11回国際会議が、2024年7月15日〜18日にマレーシアで開催されました(オンラインとのハイブリッド開催)。
参加者は、日本、マレーシア、中国、カナダ、インド、アイルランド、イタリアなどから約40名。今回から、新たにノルウェーがPメンバー(規格開発に積極的に関わろうとする国)として議論に参加することになりました。
日本からは、議長の持丸正明先生をはじめ、 産業技術総合研究所、日本規格協会、中村法律事務所、シェアリングエコノミー協会(事務局 小出)から7名が出席。シェアリングエコノミーの国際標準化に関し、積極的な議論を行いました。
産業技術総合研究所の渡辺氏が主査を務めるワーキンググループ2では、昨年から、TR 42501(公共部門におけるシェアリングエコノミープラットフォームのユースケース。TRとは標準報告書のこと)について検討を重ねてきましたが、本会議で改めてコメントについて確認を行い、最終的な段階に進むこととなりました。
また、このWG2で議論され、2022年10月に発行された日本提案の規格、ISO/TS 42501(デジタルプラットフォームの信頼性と安全性に関する要求事項。TSとは技術仕様書のこと)に関し、渡辺主査からIS(国際標準)にアップデートするかについて提案があり、次回以降、前向きな形で議論していくこととなりました。
次回の国際会議は、今年12月にオンラインで開催される予定です。
シェアリングエコノミーの現状を踏まえつつ、各国からのインプットを得ながら、規格開発に取り組んで参ります。
国際標準化について
https://sharing-economy.jp/ja/international/