盛岡市

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基本情報

自治体名:岩手県盛岡市
都道府県:岩手県
自治体規模:中核市
自治体HP:http://www.city.morioka.iwate.jp

シェアリングエコノミー活用の取り組み

概要

【子育てなど女性活躍支援】

ひとり親世帯の「所得の向上」、「親子のふれあいの時間の確保」を目指し、テレワークに必要な知識や技術の習得を目的とした研修や業務受注の支援を実施。

取組主体:盛岡市、合同会社Pride Cocoon

導入前の状況 (課題)

  • ひとり親世帯の多くが経済的に苦しい生活状況にあり、土日・夜間勤務や複数の仕事のかけもちを余儀なくされている現状。
  • 本市が実施した『ひとり親世帯の子どもの生活実態に関する調査』では、夕方6時以降の夜間勤務を行っている割合が 57.6%、子どもの学校が休みである土・日曜日も76.8%の母親が仕事をしている現状が浮き彫りになった。
  • 母親が受けたい支援サービスとしては、自分の仕事・職業に関わる資格取得支援を必要としている割合が59.2%と高い結果が得られ、ひとり親の苦しい生活実態と支援のニーズが把握された。

課題に対する取組

  • ひとり親世帯の親を対象に、児童扶養手当の受給資格確認の面談時にテレワーク
    に関するニーズ調査を実施(約3,000人対象)。
  • テレワークによる働き方のクラウドソーシングセミナーを開催。参加者の中から、面接
    により受講生を選定し、クラウドソーシングで実際に収入を得るためのスキルをオンライ
    ンで学ぶライティング講座、事務タスク講座を実施。
  • オンライン講座に加え、受講生のフォローアップや受講生同士の交流の場として集合
    研修を実施。
  • 市内企業10社に、アウトソーシング可能な業務やテレワークの実施状況に関する調
    査を実施。

導入後の状況 (取組の効果)

  • ひとり親世帯の親を対象としたテレワークに関するアンケート調査では、テレワークに興味が あると回答した割合は、47.4%。また、興味があると回答した方のうち、テレワークをはじめる上で必要なもの(複数回答)は仕事を獲得するためのノウハウが64.9%と最も高く、次いでパソコンスキル58.1%、パソコンなどの機材55.8%という結果が得られた。
  • クラウドソーシングセミナー参加者数20名(申込44名)
  • クラウドソーシングセミナー参加者のうち、16名がライティング講座、事務タスク講座を受講。 受講生10名が講座内で実際の受注・報酬獲得に至った。

取組のポイント

サービスの認知度向上のための取組

  • ひとり親世帯に給付される児童扶養手当の受給資格確認の面談時に、テレワークに関するアンケートを実施するとともに、クラウドソーシングセミナー開催についてのチラシを配布。
  • 市のWebページや広報誌、タウン誌などでの周知。

サービスの提供者(ホスト)・利用者(ゲスト)掘り起しのための取組

  • ひとり親世帯に給付される児童扶養手当の受給資格確認の面談時に、クラウドソーシングセミナー開催についてのチラシを配布。

(民間事業者のサービスを利用した場合)公平性の確保のための取組

  • 企画提案型の公募を実施。

その他

  • 市内企業にテレワークに関する調査を実施したことで、テレワークによる業務発注の相談があった。
  • テレワークについてのクラウドソーシングセミナー開催にあたり、ひとり親世帯だけでなく、子育てをしている専業主婦や介護などで外で働くことができない方などの申込みや問い合わせがあり、テレワークへの関心の高さが窺えた。

残された課題、継続取組事項

  • ひとり親世帯の「所得の向上」「親子のふれあいの時間の確保」のためには、養成したテレワーカーの業務単価を上げていくことが必要。
    → スキルアップを図るための支援やテレワーカー同士の交流の場を提供し、モチベーションを維持するための環境づくりが求められる。
    → テレワーカーの実績について追跡調査を実施し、長期的なスパンでの成果を踏まえ事業化することを検討。
  • ひとり親世帯に限らず、テレワークによる働き方を希望する市民ニーズへの対応。

連絡先

盛岡市
子ども未来部子ども青少年課
服部 まゆみ
kodomo@city.morioka.iwate.jp
019-613-8356

関連情報

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