さいたま市美園地区
基本情報
自治体名:埼玉県さいたま市美園地区
都道府県:埼玉県
自治体規模:政令市
シェアリングエコノミー活用の取り組み
概要
【子育てなど女性活躍支援】
「地域共助の創出」、「多様な保育サービスの提供」、「女性就業率の向上」及び「地域活性化」を解決すべく、「子育てシェア」活用による子育て世帯における個人間共助での課題解決促進。
取組主体:さいたま市、一般社団法人美園タウンマネジメント、株式会社AsMama
導入前の状況 (課題)
- 美園地区は、都心と直結する埼玉高速鉄道線「浦和美園駅」を中心に大規模な都市開発が進むエリアである。人口は約13,000人(令和元年8月時点)、毎年30~40代の子育て世帯層を中心に、1000~2000人程の人口が増加している。
- 都市部で核家族化が進む中、転入世帯の多くは、周りに頼れる知り合いも少ない状況であり、まちとしてまだ住民間のコミュニティ形成が課題である。
- また、アンケートによると週5日全てを保育園に預けるのではなく、週3日のパートの時や、買い物・美容院などの時にちょっとだけ預けたいといった声も多くあり、一人一人のライフスタイルに合った形の子育て支援サービスが求められている。
課題に対する取組
- ICTオンラインサービス「 「子育てシェア」の活用による安心・安全と気軽さ・気兼ねのなさを両立させた「子育て共助」の実現。
- 共助サポーター「ママサポ」の発掘育成、研修のICT活用、e-ラーニングやオンライン動画通話システムを活用し、各地での交流会開催や託児に関するノウハウなどの素早くタイムリーな情報共有を実現。
- 定期的な子育て親子のマッチング・交流イベント「Mama‘s Meet Up~あずけ合いママ合コン~」の開催による住人同士の交流促進と子どもの預け合い体験機会の創出。また、地域内でのチラシの手配り配布や、アプリ・SNS等を活用した情報発信を行う。
導入後の状況 (取組の効果)
- 取組実績(実施期間:2019/11~)
※想定KPI※「子育てシェア」活用による同エリア内での送迎託児利用件数100件- 交流イベント(Mamas’ Meet Up)開催>各月4回 開催 11月:説明会2回、12月:交流会4回
- エリア内登録会員数>目標150名:現在120名
取組のポイント
サービスの認知度向上のための取組
- 定期開催チラシを作成し、AsMama・美園タウンマネジメント協会・市HPや広報誌、SNSで周知
- 公共施設、民間施設やイベント等でチラシを配布
- 美園タウンマネジメント協会、さいたま市、AsMama、それぞれによるマスメディアアプローチ
サービスの提供者(ホスト)・利用者(ゲスト)掘り起しのための取組
- 事業者(AsMama)による事前説明会を開催(11月2回開催)。
- 地域の子育て支援センター、幼保、習い事教室、Cafe等に個別に訪問し、事業説明やチラシ配布等の協力や連携を依頼。
スマートフォンなどを使うことができない利用者向けの取組
- 説明会、交流会開催内での「子育てシェア」アプリのリアルな登録支援の実施。
- 共助サポーター「ママサポ」が地域でのサポートを実施。
民間事業者のサービスを利用した場合)公平性の確保のための取組
- 株式会社AsMamaの共助プラットフォーム「子育てシェア」は登録料・手数料も一切無料、かつ全支援に対して保険が適用。
サービスの安全・安心を確保するための取組
- 「子育てシェア」問い合わせは事業者サイトに設置
- 「子育てシェア」では全支援者に損害賠償保険を適用
- シェアリングエコノミー協会の認証マークを取得している事業者と連携
補完・連携した既存の公共サービスの内容
- 美園タウンマネジメント協会事業に位置づけ、地域サービス部会・子育て共助分科会において進捗管理
広域連携のための取組
- サービス利用支援、共助促進を担うサポーター「ママサポ」は、エリア内に限定せず、近隣地域からの参加も可。
その他
- 都心部に近く、様々な先進的な取組を進める美園地区で実施することで、これまでの実績からも多くの都市が視察にくる可能性が高く、他都市への横展開につながることが期待できる。
残された課題、継続取組事項
- 「Mama’s Meet Up」での住民交流から、個人個人の自発的共助の醸成、活性化を図るためのコミュニティづくりと、共助サポーター「ママサポ」の発掘育成の強化を継続的に実施予定。
連絡先
株式会社AsMama
事業本部
川添 華子
hanako.kawazoe@asmama.co.jp
shinya.tanaka@asmama.co.jp
project@asmama.co.jp
045-263-6433