川崎市

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基本情報

自治体名:神奈川県川崎市
都道府県:神奈川県
自治体規模:政令市
自治体HP:http://www.city.kawasaki.jp

シェアリングエコノミー活用の取り組み

概要

【その他】

地域コミュニティの再興や市民の役に立つ情報の提供に向けて、ご近所SNS「マチマチ」を活用し、町会活動の可視化や地域イベント情報の発信を行う。

取組主体:株式会社マチマチ

導入前の状況 (課題)

  • 川崎市では平成28年より情報化推進プランを掲げ、市民の参加と協働による地域づくりの推進と、便利で快適な行政情報のサービス提供、市民が安全・安心を享受できる都市の実現を目指していた。
  • 市内にある約650の町内会・自治会で加入率の低下に伴う担い手不足や役員の高齢化が課題。

  • 身近な地域の中での様々な活動やつながりづくりが求められていた。
  • これまで町内会・自治会と接点の無かった方が町内会・自治会とつながる機会が増えることや、電子回覧板をはじめとする町内会・自治会自体の活動の負担軽減や更なる活性化が求められていた。

課題に対する取組

  • 市内の町会・自治会へマチマチの利用方法をレクチャーし、SNSを活用した地域住民への情報発信や業務効率化を推進。
  • 市の保有するイベントデータAPIを活用し、市内の各種イベント情報、講演会・講習会・研修等の情報を住民に自動発信。
  • 川崎市や市内各区の行政情報をマチマチを通じて発信。

導入後の状況 (取組の効果)

  • 協定締結後、利用者が毎月増加し続け、利用者が1.5倍となった。
    (2019/2→2019/11)
  • 保育園を探す子育て世代の住民同士の情報交換も活発に行われ、それをきっかけにSNS上でのコミュニケーションや、オフラインでの交流にも繋がっている。
  • イベント情報をはじめとする市や区からのきめ細やかな情報発信が、住民から好評を得ている。
  • 台風19号接近時には、マチマチ上で住民同士で被害状況や避難所内の状況についての情報交換が行われ、共助の基盤ができつつある。
  • 今後町会でのマチマチ活用が進むことで、子育て世代と町会との交流も増加し、さらに地域内のつながりが強化されていく。

取組のポイント

サービスの認知度向上のための取組

  • 広く利用者を増やすために、区のサイト、Facebook, Twitterでの呼びかけに加えて、施設、支所、保育園・幼稚園、小中学校でのチラシの設置・配布を行った。
  • また、転入届提出時にもチラシを配布した。
  • 地域の情報を可視化していくため、市職員や地域団体などが積極的にマチマチユーザーへ回答を実施

サービスの提供者(ホスト)・利用者(ゲスト)掘り起しのための取組

  • 発表時の広報の強化、町会・自治会、商店会、NPO等の地域の組織団体への告知を行った。
  • マチマチのスタッフによる地域の組織・団体への告知・営業も行うことにより広く周知することに成功

スマートフォンなどを使うことができない利用者向けの取組

  • マチマチのスタッフによる自治会向け説明会の実施

民間事業者のサービスを利用した場合)公平性の確保のための取組

  • 地域SNSを全国規模で展開しているサービスはマチマチ1社しかないため、公平性の確保のための取り組みは特に必要なし

サービスの安全・安心を確保するための取組

  • 事業者のマチマチのスタッフによる目視・システムによる監視。協定締結後、トラブル等は一切なし

補完・連携した既存の公共サービスの内容

  • 自治体が運営するTwitter、Facebook、区報、紙のチラシ等をマチマチに集約して情報発信している。

広域連携のための取組

  • 全国でのサービス運営のため、自治体を超えた横連携の取り組みが可能

残された課題、継続取組事項

  • 川崎市では、台風19号の被害を受け、災害時の町会・自治会や地域団体の役割の重要性が高まっている。今後、個人ユーザーの増加と同時に地域団体にもさらにマチマチを普及させ、非常時に住民が有益な情報を得られるよう取り組みを進める。

連絡先

株式会社マチマチ
社長室公共政策担当
浅井 昌子
public@machimachi.com
03-5708-5291

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