大和市
基本情報
自治体名:神奈川県大和市
都道府県:神奈川県
自治体規模:市
自治体HP:http://www.city.yamato.lg.jp/
シェアリングエコノミー活用の取り組み
概要
【需給ひっ迫の解消】
「駐輪場」シェアサービスを活用することにより、中心市街地駅周辺の放置自転車対策を実現。
取組主体:大和市、アイキューソフィア株式会社
導入前の状況 (課題)
- 大和市では、駐輪場の整備や放置自転車の警告・撤去を中心とした取り組みを行っているが、近年、駅周辺の放置自転車に対する警告台数が毎年7万台前後で減少していない状況。
- また、再開発等のため、市営の無料駐輪場が2017年度末までに中央林間駅で1400台分、大和駅で450台分も閉鎖し、市営駐輪場はわずか140台分まで減少し慢性的な駐輪場不足。
課題に対する取組
- 駅周辺の未利用地や商業施設のデッドスペースなどを駐輪場として貸し出したいオーナーと、駐輪場を探しているユーザーが、駐輪場シェアプラットフォーム(みんちゅうSHARE-LIN)を通して土地をシェアすることにより駐輪場を増やす取組を開始。
- 中央林間駅および大和駅周辺のプラットフォーム登録駐輪場を、市の提携駐輪場として、市の交通安全巡視員がパトロールすることでサービスの信用度や認知度を向上させ、市民の利用を促進。
- 放置自転車の原因である短時間駐輪の買い物客などは目的地の直近に駐輪する傾向があるため、プラットフォームマーでは駅周辺のわずかな土地や店舗の空きスペースを重点的に開拓。
導入後の状況 (取組の効果)
- 取組前は市営駐輪場の減少に伴い、放置自転車が増加する可能性があったが、取組により小規模分散型の駐輪場が増えたことによって、放置自転車に対する警告数は増加しなかった。
- 新たに駐輪場を建設する場合、多額の建設費がかかるところ、用地費や建設費を一切かけず、小規模分散型の駐輪場を可能とした。
- 商店街の方に店休日やデッドスペースを駐輪場として貸し出して頂き、多くの駐輪場を設営することができた。
取組のポイント
サービスの認知度向上のための取組
- サービス開始時に共同記者会見を実施し、新聞各紙及びNHK並びにテレビ東京にて特集取材
- 大和市ホームページ内での告知
- 市内200カ所の広報掲示板での掲載
- 地元のイベント会場などでチラシを配布
- 駅周辺でのチラシ配布
サービスの提供者(ホスト)・利用者(ゲスト)掘り起しのための取組
- 地元の商店会や商工会議所へは、市とアイキューソフィア(株)が直接訪ねて説明を行い、アイキューソフィア(株)は個別訪問の上で説明を実施。
スマートフォンなどを使うことができない利用者向けの取組
- スマートフォンを利用している家族や親族等に代わりに申し込みを促す等の案内。
- パソコンでの申し込みを開設。
- コンビニ決済での利用を可能とした。
サービスの安全・安心を確保するための取組
- 市が管理面で連携することで、駐輪場を貸す人も借りる人も安心して利用することが可能。
法律や条例との整合性を確保するための取組
- 市とアイキューソフィア(株)が審議を重ね、不正駐輪車両の警告、撤去、保管等の管理面について市とアイキューソフィア(株)が連携する協定を締結。
補完・連携した既存の公共サービスの内容
- 交通安全巡視員による駅周辺の放置自転車の警告、撤去。
その他
- 行政以外には鉄道会社、不動産会社との連携
残された課題、継続取組事項
- 今後、マンション建設等に伴い自転車利用者の増加がさらに見込まれるため、登録駐輪場の掘り起しが必要。
連絡先
アイキューソフィア株式会社
まちづくり推進室
原 有里奈
hara@iqsophia.jp
050-3539-5061