糸魚川市
基本情報
自治体名:新潟県糸魚川市
都道府県:新潟県
自治体規模:市
自治体HP:https://www.city.itoigawa.lg.jp
シェアリングエコノミー活用の取り組み
概要
【その他】
市内企業や市民がシェアリングエコノミーを活用して情報を共有し、マッチングして地域内資源の有効活用を図ることにより市内の生産性を向上させるため、ローカルシェアリングプラットフォームを構築する。
取組主体:糸魚川市、糸魚川商工会議所
導入前の状況 (課題)
- 糸魚川市は製造業と建設業が主要産業(就業率35.5%、新潟県内平均28.2%)であるが、人口は10年間で10%減少、企業数は3年間で11%減少しており、企業経営の維持、市内産業の維持が大きな課題である。このような状況の中、中小の企業が十分な経営資源を持たない状況で個別に取組を進めるのではなく、企業やヒトの連携を促し、今あるものを有効活用して企業の生産性を向上させる取組が急務である。
課題に対する取組
- 市内の中小企業が所有する設備機器、空間、従業員のスキル等のデータをシェアリングデータベースに登録し可視化する。
- 各企業間のマッチングを促進するためのローカルシェアリングプラットフォーム「糸魚川産業創造プラットフォーム」を構築する。
導入後の状況 (取組の効果)
- データベース運用開始後1年(R2年度末)の成果目標を次のとおりとする。
①糸魚川商工会議所会員総数(800社)のうち10%(80社)がプラットフォームに参加し、シェアリングデータベースに一つ以上のシェアできる情報を登録・可視化する。
②専門家等を交えてマッチングを促進し、一つ以上のシェアリングの成功例をPRすることにより会員数を増加させ、青海・能生地域の企業にも波及・拡大させる。青海・能生商工会の会員総数(480社)のうち10%(48社)が参加。
③企業の従業員100名、市民100名のスキルをシェアリングデータベースに登録する。
取組のポイント
サービスの認知度向上のための取組
- プラットフォームのHPで周知、市・会議所のHPにリンク
- 会議所の会報にプラットフォーム会員募集チラシを折り込み
サービスの提供者(ホスト)・利用者(ゲスト)掘り起しのための取組
- 市と会議所がシェアリングの説明会を継続開催
- 会議所の経営指導員が企業を個別訪問
スマートフォンなどを使うことができない利用者向けの取組
- 電話や窓口による対応、会議所の経営指導員が代理で登録する対応
サービスの安全・安心を確保するための取組
- サービス提供者、利用者向けの研修会の開催
- 保険加入の検討(未定)
法律や条例との整合性を確保するための取組
- 専門家(にいがた産業創造機構NICOやシェアリング伝道師)に相談
- マッチング検討会は業種や分野にとらわれず様々な見地から意見できる体制を構築する
補完・連携した既存の公共サービスの内容
- 既存の関連団体、制度との連携も視野に入れて実施
(空き家バンク運営団体等)
広域連携のための取組
- プラットフォームの運営が順調であれば、市民にこだわらず、市外在住の方でもスキルの提供を広く呼び掛けていきたい
残された課題、継続取組事項
- シェアリングでは解決できない雇用の問題、次代に繋いでいく取組等も、シェアリングデータベースで築いたプラットフォームで検討を進める。
連絡先
糸魚川市
産業部商工観光課企業支援室
中田 直樹
kigyo@city.itoigawa.lg.jp
025-552-1511