永平寺町
基本情報
自治体名:福井県吉田郡永平寺町
都道府県:福井県
自治体規模:町 / 村
自治体HP:https://www.town.eiheiji.lg.jp
シェアリングエコノミー活用の取り組み
概要
【その他】
失われつつある町固有の伝統文化等をコンテンツ化し、地域内外に発信・体験していくことにより、
ヒトからヒトへ地域の宝を受け継いでいく取組み。
取組主体:永平寺町、まちづくり㈱ZENコネクト、早稲田大学、立命館大学
導入前の状況 (課題)
- 人口減少、少子高齢化により永平寺町固有の伝統文化や伝承料理等の地域資源が今後失われていく可能性が高く、地域の魅力が失われていく。
- 現在地域住民主体で行われている活動も、高齢化と後継者不足により持続可能性が不安視されている。
- 観光形態の変化によりピーク時150万人だった曹洞宗大本山永平寺への参拝客は、3分の1以下の50万人を切っており、観光産業が衰退。
課題に対する取組
- 地域住民が保有している伝統文化、伝承料理を掘り起こし、体験型コンテンツ化。
- 外部目線からの掘り起こしと情報発信を行うために、関東関西の2大学と連携。
- プラットフォーム(TABICA)に登録・掲載し、ホスト(提供者)とゲスト(利用者)をマッチング。
- 地域住民とプラットフォーマーを繋げる地域コーディネーターとしての役割をまちづくり会社が担うことで、持続性を持たせる。
- 地域住民や観光客がサービスを利用することで、地域外からの滞在型の観光行動を呼び起こすとともに、地域内では地域の宝であることの再認識を促す。
- この取組みを全国に発信しファンを増やすことを目的に、まちづくり会社と立命館大学の連携によりクラウンドファンディングを実施予定。
導入後の状況 (取組の効果)
- TABICAに掲載する地域資源コンテンツ数新規7件(見込含む)
→体験型コンテンンツによる体験者受入体制の整備
- コンテンツ作成をきっかけとして地域内で伝承料理講習会が開催。
→地域内での後継者育成に発展。
- 地域住民へのシェアエコの理解促進と地域資源のスムーズな掘り起こしを目的としたシェアエコ導入ツールを企画作成し、セミナーで活用。
→シェアエコのスムーズな活用支援パッケージ化。
取組のポイント
サービスの認知度向上のための取組
- 町広報誌、CATV、SNSでの情報発信。
- 町内イベントでの周知活動。
- シェアリングエコノミーの理解促進と他プラットフォーマーの活用可能性を探るためのセミナー開催。
サービスの提供者(ホスト)・利用者(ゲスト)掘り起しのための取組
- 大学生主体による地域住民とのワークショップによる地域資源発掘。
スマートフォンなどを使うことができない利用者向けの取組
- まちづくり会社や大学生によるコンテンツのwebページ作成支援及び運用支援。
サービスの安全・安心を確保するための取組
- TABICAはシェアリングエコノミー協会の認証を得たサービスとして事故等の補償(TABICAケア)に対応。
- まちづくり会社が介入することで、地域コーディネーターとしての役割を担い、高齢者が中心である提供者に安心して活用してもらう。
その他
- コンテンツ化にあたっては、サービス提供者が後世に残したい、多くの人に知ってもらいたいという地域のヒトの想いを重要視。
→その想いを体感するサービス利用者が後継者や関係人口となりえるためのきっかけづくり。
残された課題、継続取組事項
- 「シェアリングエコノミー」の認識不足
- 体験型コンテンツサービスを提供するための場所の確保
- サービス利用者を増加させる取組の不足
- まちづくり会社の事業として確立させるための収益確保
連絡先
永平寺町
総合政策課
河合 昭吾
seisaku@town.eiheiji.fukui.jp
0776-61-3942