山梨市

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基本情報

自治体名:山梨県山梨市
都道府県:山梨県
自治体規模:市
自治体HP:http://www.city.yamanashi.yamanashi.jp

シェアリングエコノミー活用の取り組み

概要

【その他】

ICサポート型の「みまもりあいアプリ」サービスを導入し、住民相互の助け合いにより、認知症の方の見守り合える街づくりを強化。

取組主体:山梨市

導入前の状況 (課題)

  • 2019年4月に人口34,767人、65歳以上の老年人口は、11,449人(高齢化率 32.9%)で増加することが予測される。認知症高齢者数(認知症日常生活自立度 Ⅱ以上)は、1,293人、10人に1人が認知症高齢者。
  • 軽度認知症高齢者の行方不明を原因とした死亡事故が起きていることから対策の強化が必要。
  • 平成20年度より、認知症ネットワークシステムで関係機関と協力し協議を実施。


増加する認知症の人と家族を支えるためのみまもり支援体制・徘徊の恐れがある認知症在宅生活者の緊急事態の備えが重要課題。

課題に対する取組

  • 厚生労働省認知症施策検討プロジェクトチームとりまとめの認知症施策推進5カ年計画(オレンジプラン)に基づき、認知症の人が徘徊などで行方不明になった際の対策の検討を実施。
    →認知症高齢者の事故を防ぐためにも、早期発見と早期通報の必要性。
  • 徘徊の恐れがある認知症等の在宅生活者が、外出時における緊急事態の備えとして「みまもりあいアプリとみまもりあいステッカー」を導入。(事業委託【一般社団法人セーフティーネットリンケージ】(個人情報・地域互助・緊急対応・尊厳をICサポートで))
  • 住民互助による見守りネットワーク模擬訓練を2017年より実施 みまもりあいアプリを使用し市民と共同で実施。
  • 探したい複数の人の特徴などの情報、写真を事前登録、捜索配信、登録情報が一斉配信でき、地区内を捜索。

導入後の状況 (取組の効果)

  • 徘徊による行方不明者の早期発見・早期保護により生命の危機を防ぐことができる。
  • 専用アプリのダウンロードする市民が増加することで認知症に関する理解が深まる。
  • 見守りあいダウンロード者 1,471人(2018年12月31日)
  • みまもりステッカー 利用者 5人(2017年) 2人(2018年)
  • 広報での市民への周知(認知症高齢者への理解)
  • 24時間365日 みまもりあいアプリを使用し安全に見守り体制の構築ができる。

取組のポイント

サービスの認知度向上のための取組

  • 広報、CATV、ホームページによる周知は出来る限り分かりやすく伝えるチラシ、ポスター、冊子を配布。
  • 山梨認知症支援ネットワーク委員会でみまもりあいプロジェクトを導入した認知症高齢者施策の検討。
  • 一般社団法人セーフティーネットリンケージと連携し介護保険課内で研修会を実施。
  • 地域包括支援センター内で介護相談時、普及を実施。

サービスの提供者(ホスト)・利用者(ゲスト)掘り起しのための取組

  • 認知症高齢者見守り訓練の実施。  (利用者を募るため広報誌や住民回覧への掲載)(区長、公民館長、民生委員会等で説明会や意見交換会)(認知症予防トレーニング講座修了者・認知症サポーター養成講座へ呼びかけ)

スマートフォンなどを使うことができない利用者向けの取組

  • みまもりあいステッカーの説明を実施。(アナログ・緊急連絡ステッカー)
  • 認知症高齢者見守り訓練時、発見時の電話の掛け方をみまもりステッカーを使用し、一緒に説明を聞きサポート体制の充実を図る。

(民間事業者のサービスを利用した場合)公平性の確保のための取組

  • 事業者の選定は、特許技術活用で個人情報が保護できる介護技術開発支援モデル事業の事業所を指定。
    (みまもりステッカーとスマートフォンアプリの組み合わせにより、広範囲の見守りシステムを有する唯一の業者)

サービスの安全・安心を確保するための取組

  • 特許技術により個人情報を第3者に託すことなく捜索できる仕組みの認証を得たサービスを利用。

法律や条例との整合性を確保するための取組

  • 認知症施策推進5ケ年計画(オレンジプラン)に基づき実施。
  • 山梨市ステッカー支援事業 要綱に定める。

補完・連携した既存の公共サービスの内容

  • 認知症家族会登録者。

広域連携のための取組

  • 近隣の自治体と合同で実施。(2017年)
  • 管轄警察署・保健所と連携を図る。 見守り訓練も共同で開催。

残された課題、継続取組事項

  • 利用者が一部の住民に限定されている。認知度向上に向けた取り組みを継続。(ICTサポートで早期発見システム  地域互助・個人情報・緊急対応・尊厳)
  • みまもりあいアプリの輪を広げる。 市の職員新人研修に位置づけ・他課との連携で市のイベント 子育てフェステイバルを通し若い親世代に普及・万葉の森イベント時普及を実施。
  • 認知症家族の負担の軽減 徘徊の恐れのある高齢者の家族にきめ細やかに相談体制 ホットスペース事業を通しみまもりあいアプリ、みまもりステッカー利用により、緊急時の体制の強化を図り、在宅介護の推進を図る。

連絡先

山梨市
介護保険課
手塚 あゆ
tezuka-agc@city.yamanashi.lg.jp
0553-22-1111(内線番号 1228)

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