北相木村
基本情報
自治体名:長野県南佐久郡北相木村
都道府県:長野県
自治体規模:町 / 村
自治体HP:http://vill.kitaaiki.nagano.jp
シェアリングエコノミー活用の取り組み
概要
【就業機会の創出】
空き施設をシェアオフィスとして運用し、シェアリングサービス基盤を構築することによって、提供者と利用者をマッチングさせる。村民の空いた時間に労働供給してもらい労働力の共有を図る。
取組主体:北相木村
導入前の状況 (課題)
- 人口千人に満たない小さな村であり、面積の9割が森林で、基幹産業は農林業であるが、従事者の高齢化や後継者不足が顕在化しており、耕作放棄地も発生。また、村内就業者の約6割が、村外の事業所へ通勤。
- 村の中心部に川が流れ、両側から山が迫っていることから工場誘致ができる土地に制約が存在。
- 村の農産物や観光資源を活かした振興策を講じて、一時滞在者や関係人口を増やし、転入者を増加することが出来なければ、自治体の存続の危険性。
課題に対する取組
- 東京電力旧現場事務所の一部をシェアオフィスとして整備し、コワーキングや会議、アイデアソン・ハッカソンなどのイベント等で使用できる会場として貸出。
- 施設の運営管理に村民の空いた時間を労働提供できるかを検証。
- 利用者がインターネットによる予約を前提にサービス基盤を構築。
- 地域住民の要望や関東圏及び長野県内の企業及び大学等に利用意向調査を実施。
導入後の状況 (取組の効果)
- 2018年10月1日~12月20日までの実証期間においてIT企業や学生などで7件利用。
- 地元住民2名に清掃業務や利用者の送迎業務を依頼。
- プラットフォームを構築することによって管理者(村)のデータ収集や利用者検索等を実施し利用傾向を把握。
- 住民の要望調査で働く意欲のある方を抽出し人材確保に活用。
- アンケート結果を元に施設の利用方法を検討、事業実施時期や料金を設定。
取組のポイント
サービスの認知度向上のための取組
- WEBアンケート時に施設の紹介を実施。
- 参画事業者のプレスリリースや機関誌等への掲載。
- 県内事業者主催のイベント開催時にプレスリリースし、地元新聞等への掲載。
サービスの提供者(ホスト)・利用者(ゲスト)掘り起しのための取組
- 村内ケーブルテレビで広報。
- 要望調査時に労働力の共有への提供意向を調査。
サービスの安全・安心を確保するための取組
- 会員登録を必須にすることによって、不要な予約を防止。
- 予約申請から予約完了までに村の確認作業を挟むことで事前に利用用途等を確認。
法律や条例との整合性を確保するための取組
- 個人情報を収集するにあたって、「北相木村個人情報保護条例」に則ってシステム利用規約を作成。
- 施設利用料金徴収のために村条例の改正。
補完・連携した既存の公共サービスの内容
- 村営住宅を実証期間中おお試しで宿泊できるようにし、予約システム上に掲載。
- 村営の宿泊施設(コテージ、ロッジ)を予約システム上に掲載。
広域連携のための取組
- シェアリングエコノミーの取組を近隣自治体へ拡大するため、県主導により南佐久地域シェアリングエコノミー推進会議を開催。
残された課題、継続取組事項
- 利用が見込める夏場の実証が出来なかった関係もあるが、利用数が低調。
- 規模の小さい自治体で事業実施しても維持管理費などが嵩むため、広域サービスとして提供できるように近隣自治体との連携によるサービス導入の検討が 必要。
連絡先
北相木村
経済建設課
菊池 忠水
keizaikensetu@vill.kitaaiki.nagano.jp
0267-77-2111