静岡市
基本情報
自治体名:静岡県静岡市
都道府県:静岡県
自治体規模:政令市
自治体HP:https://www.city.shizuoka.lg.jp
シェアリングエコノミー活用の取り組み
概要
【地域の足の確保】
多様な端末交通手段の組み合わせにより、自家用車と同等の移動サービスを実現するために、その手段の一つとして、タクシーの有効活用を検討。また、運転士不足の課題に対峙し、バスのように乗り合うサービスを検討。
取組主体:静岡型MaaS基幹事業実証プロジェクト(コンソーシアム)
導入前の状況 (課題)
- 人口減少や少子高齢化に伴う公共交通利用者数の減少、運転士不足によサービスレベルの維持が困難である中、高齢ドライバー事故が社会問題になっている。
- 静岡市の人口における65歳以上の割合 H17:21.1%⇒H27:28.6%
バス(しずてつジャストライン)利用者数(総数)H19:28,996千人
⇒H29:26,427千人
課題に対する取組
- 今後、高齢社会の進行と共に、より一層公共交通の必要性が高まっていくと考えられ、MaaSを導入することで、過度に自家用車に頼らなくても安全・安心・快適に移動できる交通ネットワークの構築を後押しし、市民が移動に困らないまちを目指す。
- 多様な端末交通手段の確立を図るため、新しい公共交通サービスの一つとして、タクシーをバスのように他人と乗り合うサービス「相乗りタクシー」の導入を想定し、実証実験を行った。R1.11.1から11.30まで静岡駅北部地区一部エリアにおいて、タクシー事業者9者が参画し実験実施。
導入後の状況 (取組の効果)
- 取組みの効果は、アンケートの実施により現在調査中(令和2年3月末までの予定)。
- 実証実験における実績(通常のタクシー運賃に比べ25%割引で実施)
相乗り率26.3%
取組のポイント
サービスの認知度向上のための取組
- 8/10シンポジウムの開催。市営施設や鉄道・バス等(駅・車内)においてポスター、チラシを設置
- 市HP、コンソーシアムHP、静岡市YouTubeで周知。静岡鉄道LuLuCa会員、静岡銀行「しずぎんステーション」での告知。
- イベント等でチラシを配布。
サービスの提供者(ホスト)・利用者(ゲスト)掘り起しのための取組
- 病院等に訪問し説明
- マスコミ各社への取材対応
スマートフォンなどを使うことができない利用者向けの取組
- スマートフォン操作説明書を作成
- YouTube説明動画を作成
サービスの安全・安心を確保するための取組
- サービス提供者(タクシー事業者)を対象とした講習会を実施
- 実験期間中コールセンターを設置しトラブルに対応
法律や条例との整合性を確保するための取組
- 実験実施にあたり、国土交通省、観光庁、静岡県に相談
補完・連携した既存の公共サービスの内容
- バス等異なる交通手段を組み合わせた経路検索が可能
広域連携のための取組
- 実験参加対象者は市内居住者に限定せず、市外住民も参加可能
その他
- 相乗り乗車発生の有無によって乗車金額の変更はない(事前確定運賃)。クレジットカードによる事前確定決済で、車内決済はない。
残された課題、継続取組事項
- 適切な料金設定について検討。鉄道・バス・タクシー等の異なる交通モード間の連携について検討。
- 利用者掘り起こし等、利用者増大に向けた広報活動。システム利便性向上。他分野との連携構築。
連絡先
静岡市
都市局都市計画部交通政策課
影山 徹
kotsu@city.shizuoka.lg.jp
054-221-1105