加古川市
基本情報
自治体名:兵庫県加古川市
都道府県:兵庫県
自治体規模:市
自治体HP:https://www.city.kakogawa.lg.jp
シェアリングエコノミー活用の取り組み
概要
【就業機会の創出】
自宅でできる新しい働き方としてのクラウドワーキングについて周知した上、体験型講座によって実際に仕事を始める導入段階を支援するプロジェクト。
取組主体:加古川市、株式会社クラウドワークス
導入前の状況 (課題)
- 出産や子育てに際して就業を中断する女性は多く、第一子出産後の女性の多くが出産を機に仕事を辞めている現状。
- 市民意識調査では、仕事をしていない子育てに関わることが多い20代から30代の9割以上が就労を希望しているという結果。
(2014年度 加古川市男女共同参画に関する市民意識調査報告書)
課題に対する取組
- 出産や子育て、介護などで働く時間や場所に制約があっても、柔軟に働くことのできるクラウドワーキングについて周知し、就労につながる実践的な体験型プログラム「女性のための在宅ワークスタートプログラム」を実施。
- クラウドソーシングを活用して働く方の事例や職種などを紹介するオープンセミナー、クラウドソーシングで実際に収入を得るためのスキルを学べる2日間のライティング体験講座を加古川市男女共同参画センターと連携して実施。
- 講座終了後には、受講者を対象とした相談会の他、最後には交流会も開催。
導入後の状況 (取組の効果)
- オープンセミナー参加者数:46名(申込57名)。
- Webライティング講座(2日間)参加者数:23名。
- 講座参加者23名全員がクラウドソーシングサイトに登録。8割の方が講座内で実際の受注・報酬獲得に至った。
- 2015年度の加古川市の取り組みが評価され2016年は加古川市・稲美町・播磨町の広域連携事業として「就労支援業務」がスタート。新たに53名のクラウドワーカーが誕生。
- 2016年度の「就労支援事業」終了後、1年間で講座参加者の収入合計額は100万円を超えている。
取組のポイント
サービスの認知度向上のための取組
- 広報紙での掲載、市内各所へのチラシ・ポスター設置、クラウドワークス会員へのメールマガジンによる周知。
広域連携のための取組
- 2年目である2016年度は加古川市・稲美町・播磨町の広域連携事業としてより広い地域のクラウドワーカーの創出を目指した。
その他
- ライティング体験講座参加者を対象に、クラウドワーキング開始時の支援を実施。2か月の間に最高98件の案件受注に成功したワーカーも出現。
- また、「ごみ減量」に関するアイデア募集(2016年)や広報紙「広報かこがわ」の全面リニューアルに合わせたタイトルロゴデザインの募集(2017年)をクラウドソーシングを通じて実施するなど、インターネットを活用した透明性の高い行政を実現する「オープンガバメント」の考え方の下、「市民」と「行政」が協働して進める市民参加型のまちづくりに向けた試みを実施。
残された課題、継続取組事項
- 志のある個人がさらにスキルアップを継続し、業務単価を上げていくためには、対面サポートを含めた定期的なフォローが有効である。良質な案件を選別し、段階的にスキルアップを図るための支援、ワーカー間の交流の場の提供など、モチベーションを維持し働き続けていくための環境づくりが求められる。
連絡先
加古川市
企画部政策企画課
守安(もりやす)
seisaku@city.kakogawa.lg.jp
079-427-9765