三木市
基本情報
自治体名:兵庫県三木市
都道府県:兵庫県
自治体規模:市
自治体HP:https://www.city.miki.lg.jp
シェアリングエコノミー活用の取り組み
概要
【就業機会の創出】
郊外型戸建住宅団地再生に向けたチーム制のクラウドワーキング導入支援。
取組主体:一般社団法人三木市生涯活躍のまち推進機構・大和ハウス工業株式会社・株式会社クラウドワークス
導入前の状況 (課題)
- 定住人口、子どもの数の減少、及び高齢化(高齢化率39.9% )が続く中、子育て世代を中心とする定住人口の増加施策の実施が課題。
- 高齢化する地域住民および新たに流入する住民が安心して快適に過ごせる「多世代循環型コミュニティ」を形成するうえでICTを活用した“働き方”の改革が急務。
- 周辺には、大規模な産業団地や工場が立地しているが、子育て層や介護中の方などが空いた時間を活用して働ける雇用の場は少なく、空いた時間やスキルを活用できる働き方のスタイルを創出する必要があった。
課題に対する取組
- 既存住宅団地の再生の取組みの一環として、多世代が活躍できる場や機会を創出。
- クラウドソーシングの認知・導入セミナーを開催し、クラウドソーシングを活用した働き方について啓発。
- Webライティング実践講座及び、ワーカー一人ひとりへの個別コーチンングを実施することでクラウドソーシングで仕事を受注するための基礎スキルの習得を支援。
- チームのマネジメントを行うクラウドディレクターを選定、養成した上で、チームを緩やかに組織化し、チームとして仕事を受注できる体制を構築。
- 三木市生涯活躍のまち推進機構(以下、機構)を受注窓口とすることにより信頼性を担保。
導入後の状況 (取組の効果)
- クラウドワーキングチームに約40名が参加。
- 20~70歳代まで幅広く参加することにより、多世代のコミュニティの場を創出。
- チーム内での講座開催や仕事受注を通して、メンバー間のスキルシェアによる自立型チームの組成、仕組みを構築。
- 個人で月10万円の報酬を得るワーカーを輩出。
- チームHPを立ち上げ、メンバー自身で運営を行う。
取組のポイント
サービスの認知度向上のための取組
- 機構による取組に関するチラシの作成、配布。
- クラウドソーシングの認知・導入セミナーを実施し、参加者に対しクラウドワーキングチームへの参加を呼びかけ。
サービスの提供者(ホスト)・利用者(ゲスト)掘り起しのための取組
- チーム新規参加者でも安心して取り組めるよう、チーム内のレベルごとに指導やサポートを実施。
- チームメンバー自身が運営する情報発信サイト「クラウド三木」によるチーム及びメンバーのスキル、活動内容の見える化。
スマートフォンなどを使うことができない利用者向けの取組
- チームディレクターによる電話での受付、活動拠点での窓口対応。
- 機構による、サテライトオフィスを活用したオフラインでの活動場所の提供。
民間事業者のサービスを利用した場合)公平性の確保のための取組
- チームディレクター選定に際し、公募を実施。
サービスの安全・安心を確保するための取組
- クラウドディレクターを設置することで品質のチェックを行うともに、チームメンバー自身が運営する情報発信サイト「クラウド三木」によるチーム及びメンバーのスキル、活動内容の発信により、クライアントおよび新たにチームへの参加を希望する方に対し、安心感を醸成。
- 機構を受注窓口とするとともに、チームの受注可能業務、スキルレベル、単価等を記載したチームパンフレットを作成し、クライアントに向け、発注~納品までのイメージを明確化。
補完・連携した既存の公共サービスの内容
- 地域のNPO法人「ほっぺ」の連携し、日中の託児サービスを提供。
広域連携のための取組
- 他地域のクラウドディレクターとのオンライン交流を通じて、情報交換・連携の場を設けている。
残された課題、継続取組事項
- チームメンバー全体のスキル向上と対応可能業務の多様化。
- サブディレクターなどを設け、ディレクションと実務作業のバランスを取ることによる組織としての持続性の強化。
- チームの情報発信サイト「クラウド三木」の充実及び、近隣企業等への営業力強化による新たな仕事獲得・創出。
連絡先
クラウドワークス
経営企画室ワーカーエクスペリエンスチーム
川城 俊樹
toshiki.kawashiro@crowdworks.co.jp
090-4434-6758