香川県
基本情報
自治体名:香川県
都道府県:香川県
自治体規模:都道府県
自治体HP:https://www.pref.kagawa.lg.jp
シェアリングエコノミー活用の取り組み
概要
【就業機会の創出】
仕事と育児の両立を支援するため、県庁空きスペースを事業者に貸付け、育児中の女性の働く場を整備し企業主導型保育施設を併設。さらに、都市部からの仕事と育児中の女性をつなぐ仕組みを構築。
取組主体:香川県
導入前の状況 (課題)
- 本県の女性の就業率を年代別に見ると、35~39歳が谷となるM字カーブを描いている状況。
- 出産・育児で離職した女性の割合が全国で最も高く、育児をしている女性の有業率も全国第23位と中位に留まる。(平成29年度就業構造基本調査)
- 令和元年10月1日現在、高松市の待機児童数は195人で、依然高水準で推移。
課題に対する取組
- 県本庁舎で空きスペースとなったワンフロアを活用し、公募により選定した事業者が育児中でも無理なく働ける労働条件で主婦等を雇用等するとともに、フロア内に企業主導型保育事業による保育施設を併設し、継続的に運営。
- 育児中女性を対象とした就労意識調査を行い、雇用等にあたっての事業内容とのマッチングを図る。
- 雇用等した女性のIT技能等の修得、向上を進めるとともに実戦での経験を積むことで、担い手となる人材を育成。
導入後の状況 (取組の効果)
- 保育所併設を条件として、県がワーキングスペースの環境整備を実施。
- 事業者による就業希望者向けのクラウドソーシング説明会を6回開催、参加者数69名。説明会場でも就業意識調査を実施。
- 育児中女性の就労意識調査 Webにより1,503件、説明会57件の回答。
- 就労希望者を対象に、IT講習会を2回開催。参加者数24名。
- ワーキングスペースにおいて、事業者がワーカー17名を登録し、事業開始。
取組のポイント
サービスの認知度向上のための取組
- 就労希望者向け説明会の実施、高松市子育て支援拠点でのチラシ設置、高松市主催の相談員、支援員等の連絡会議での周知、たかまつホッとLINEトークでの周知、高松市子育て総合情報サイトへの掲載、高松市保健センターでの1歳半健診でのチラシ配布、香川県ホームページへの掲載、しごとプラザ高松「マザーズコーナー」でのチラシ設置など。
サービスの提供者(ホスト)・利用者(ゲスト)掘り起しのための取組
- 事業者が就労希望者を対象とした説明会を開催。
- SNSを活用した登録フォームにより簡単にエントリーが可能。
- 県から高松市に協力を求め、子育て支援拠点等でのチラシ設置や子育て情報サイトでの情報提供を実施。
スマートフォンなどを使うことができない利用者向けの取組
- 高松市子育て支援拠点等でのチラシ設置、配布、ポスター掲示。事業者による専用ホームページでの事業紹介や、電話による問合せに対応。
民間事業者のサービスを利用した場合)公平性の確保のための取組
- 事業者選定にあたり、公募型プロポーザル方式を採用し、事業者選定審査委員会によるプレゼンテーション審査を実施。
サービスの安全・安心を確保するための取組
- 設置予定の保育施設では、防犯カメラの設置など安全セキュリティ対策を実施するとともに、オフィスと連携した防災避難訓練を毎月実施予定。
法律や条例との整合性を確保するための取組
- ワーキングスペースと保育施設(異種用途)間を、建築関係法令に基づき、耐火間仕切り壁で区画。
補完・連携した既存の公共サービスの内容
- 香川県ホームページ「かがわ女性の輝き応援団」を活用した情報発信。
- 高松市ほっとLINEを活用した情報発信。
残された課題、継続取組事項
- 併設する保育施設については、内閣府の企業主導型保育事業の助成スケジュールに沿って準備を進め、令和2年度中の開設を目指す。
- ワーカーの募集を継続し、安定的運営を目指す。
連絡先
香川県
総務部職員課
三野 孝一郎
fq2513@pref.kagawa.lg.jp
川原 美代子
ks2509@pref.kagawa.lg.jp
087-832-3048