高松市

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基本情報

自治体名:香川県高松市
都道府県:香川県
自治体規模:中核市
自治体HP:https://www.city.takamatsu.kagawa.jp

シェアリングエコノミー活用の取り組み

概要

【就業機会の創出】

SDGsの文脈に共感した都市部の「複業人材」と、地域企業とのマッチングを実施。

取組主体:高松商工会議所、株式会社パソナJOB HUB

導入前の状況 (課題)

  • 高松市内の中小企業では、人手不足が深刻な課題であり、(有効求人倍率1.70倍)、県内における労働力人口も減少している中で、正規雇用での人材の確保が厳しい状況にある。
  • 企業の人手不足に係る課題をヒアリングしていると、必ずしも正規雇用での採用を必要としていないケースもあるが、ではどのような形で企業に貢献してもらえる人材を確保すればよいのか、地方にはノウハウがない。

課題に対する取組

  • 地域企業向けに「複業人材」活用の意義や可能性についてのセミナーを実施
  • 都市部人材向けに、企画に賛同した地域企業の紹介と「複業を通じたSDGs」との関わりについてのイベントを実施
  • 参加希望者に対し、現地企業と直接会い、課題を確認するフィールドワークを実施
  • 抽象度の高い企業の課題に対し、人材側からの逆提案型でのマッチングを実施

導入後の状況 (取組の効果)

  • 今まで地域企業が想定していなかった「複業人材」という採用の選択肢を認識した。
  • 地域にはいないスキルや経験を持った人材とのつながりが構築できた。
  • マーケティング・営業などのスキルを持った人材と企業がマッチングを行い、企業の課題解決に向けて取り組み中。

取組のポイント

サービスの認知度向上のための取組

  • 地域性や企業の特性から「SDGs」という関心度の高いテーマを抽出し、テーマに沿った説明会の企画・運営を行った。
    都市部の人材にリーチができるイベント情報サイトなどに掲載することで、広いチャネルから人材の募集を行った

サービスの提供者(ホスト)・利用者(ゲスト)掘り起しのための取組

  • 地域企業の開拓では、商工会議所のもつ会員の中からの繋がりを活用し、企画に該当する企業に対し個別にアプローチを行った
  • また、人材側にはまずトークセッションも含めたイベントを開催することで、地域企業の方の話を直接聞いて頂く機会を創出した。

スマートフォンなどを使うことができない利用者向けの取組

  • 企業に対しては個別に説明会を行う際に、利用可能な連絡手段ツールについての確認を実施。

民間事業者のサービスを利用した場合)公平性の確保のための取組

  • 契約締結時のツールは、固有のサービスに偏ることのなく一般的な説明を実施し、企業や人材側が契約方法を自由に選べるように案内を実施。

サービスの安全・安心を確保するための取組

  • 個人情報を扱うため、参画企業からは個人情報保護の覚書を締結。

法律や条例との整合性を確保するための取組

  • マッチング時には口約束にならないよう、書面でのやりとりや契約書の締結などのトラブルの回避に向けた調整を実施。
  • また面談もコーディネーターが同席することで一定の整合性の担保を行った。

補完・連携した既存の公共サービスの内容

  • 商工会議所の既存の繋がりを活用し、企業の開拓やフォローアップを実施。

残された課題、継続取組事項

  • 地域企業の支援策として「複業人材」の活用が有効と考えられるものの、高松市内の企業においての認知が不十分
  • 継続して地域の経営支援機関にて実施ができる仕組みの構築

連絡先

高松商工会議所
事業推進部産業・人材課
白石喬子
sangyou@takacci.or.jp 087-825-3518

関連情報

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