菊池市

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基本情報

自治体名:熊本県菊池市
都道府県:熊本県
自治体規模:市
自治体HP:https://www.city.kikuchi.lg.jp

シェアリングエコノミー活用の取り組み

概要

【その他】

シェアリングエコノミーの活用により、これまで実施が困難だった新規事業や生活体験が可能となり、地域コミュニティの活性化への取組。

取組主体:菊池市、株式会社ビズリーチ(菊池グローカルビレッジ構想事務局準備チーム)

導入前の状況 (課題)

  • ITを活用した新規事業やサービスを開発したいという市の方針はありながら、市内の企業でもIT特化型の企業が少なく、なかなか推進されないという課題が存在。
  • また、市の起業セミナーなどに参加し、個人として起業を志そうと思う方や新規事業、新商品開発を行いたいという方がいても、マーケティングや資金調達などのハードルが高いイメージがあり、なかなかマーケットへ進出出来ないという課題も存在。

課題に対する取組

  • 新しいビジネスや生活の形を創出する機運の醸成のため、誰でも始められるシェアリングエコノミーの導入が効果的だと考え、取組みを開始。
  • まずは、スペースシェア事業者(スペースマーケット)及びクラウドファンディング事業者(キャンプファイヤー)と連携し、シェアリングエコノミーの取組を開始。

導入後の状況 (取組の効果)

  • 平成30年度は5回セミナーを開催し、40名以上が参加。2案件が年度内に成功(①目標500,000円に対し、960,000円獲得、②目標550,000円に対し、574,000円獲得)。さらに、2019年度に1案件が成功し(③目標300,000円に対し、369,500円獲得)、3件のサイト公開すべてが成功した。
  • 身近な成功事例が見えたことで、簡単な資金調達やマーケティングにはクラウドファンディング利用という選択肢があるという考え方は定着しつつある。
  • 令和元年度も4回のセミナーで26名が参加し、参加者のうち1名が現在クラウドファンディングのプロジェクトを作成中。
  • スペースシェアは新規利用者は伸びないものの、昨年度稼働を始めたシェアスペースは月2件〜3件ペースで貸し出しが継続している。新しい取り組みとしてシェアオフィスをスペースシェアサービスで管理したいという問い合わせが1件出てきている。

取組のポイント

サービスの認知度向上のための取組

  • 定期的に、クラウドファンディングもしくはスペースシェアのセミナーを開催し続けることで、セミナーに参加できる方の母集団を増やす。
  • 市の広報誌やホームページ、きくち防災・行政ナビへ掲載することで、多くの方の目に触れ、問い合わせが出来る環境を整備。

サービスの提供者(ホスト)・利用者(ゲスト)掘り起しのための取組

  • 同上。

スマートフォンなどを使うことができない利用者向けの取組

  • 2年目以降は代行機能を市内企業と連携して創出予定。

(民間事業者のサービスを利用した場合)公平性の確保のための取組

  • 初級編としては代表的な民間企業のサービスを活用し、具体的なノウハウを学ぶとともに、研修の中で民間企業の競合他社の情報も紹介することにより、利用者が取組の概要を理解した後は自己の意志で適したサービスを利用できるようにセミナーを実施。

サービスの安全・安心を確保するための取組

  • 業界最大手、もしくはシェアエコ協会の認証を得たサービスを利用

広域連携のための取組

  • シェアリングエコノミーの活用をより促進するため、地域事業者と連携することで、周辺地域を含めたシェアリングエコノミー導入を広く推進していく計画を持っている。

残された課題、継続取組事項

  • クラウドファンディングは令和元年度も追加案件が出ており、利用が定着。今後は興味を持った人が気軽に問い合わせが出来る市内の窓口や、先輩利用者との交流が持てる仕組みづくりを行うことが必要。
  • 今年度は新たに、スキルシェア分野へ取り組みを拡大。関係人口を呼び込むスキルシェアの活用を行い、次年度はITを活用した子育てシェアを導入する準備を進めている。
  • それぞれの事例づくりは進むものの、利用者が拡大する施策までは時間がかかるため、今後も継続してシェアリングエコノミーの推進を行う。

連絡先

菊池市
政策企画部市長公室
坂本 武史
tks-sakamoto@city.kikuchi.lg.jp
0968-25-7200

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