新富町

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基本情報

自治体名:宮崎県児湯郡新富町
都道府県:宮崎県
自治体規模:町 / 村
自治体HP:https://www.town.shintomi.lg.jp

シェアリングエコノミー活用の取り組み

概要

【その他】

JR九州・日豊線「日向新富駅」駅舎をコワーキングスペースに利活用。空き家の飲食店・民泊への活用やシェアサイクル、カーシェアリング導入も積極的にすすめ、地域に共有経済圏を生み出している。

取組主体:一般財団法人こゆ地域づくり推進機構

導入前の状況 (課題)

  • (一財)こゆ地域づくり推進機構は、JR九州より委託を受け、日豊線の日向新富駅の改札業務を運営(現在は新富町に移行)
  • 1日の乗降客数は200人程度。駅の待合室には椅子しかなく利用者がほとんどいないため活気がなかった。

 ➡駅を町外や県外の人にも町の魅力を伝えられる「顔」にしたい

課題に対する取組

  • 運行が1時間に1本程度ということを逆手に取り「待ち時間を活かす場」にできないか
  • テレビモニターを新設し、町のPR動画を常時放映。椅子やテーブルも新設(家具類の一新)し、一時滞在がしやすい環境を整える。
  • 駅を新たな公共空間として親しんでもらうためのイベント(2018年11月)を実施。近隣に所在するビジネス交流施設をスペースシェア用に開放。

導入後の状況 (取組の効果)

  • 子どもが宿題をしたり、住民がミーティングをするなど、乗降以外で駅舎を利用する人が増加。
  • 駅の利活用事例としてJR関連会社や県内外の自治体の視察来訪が増加。
  • 駅を多目的に活用するという概念が浸透し、さまざまな用途で利用。
  • 駅の活用を機にシェアリングエコノミー の概念が地域に広がり、民泊や移動手段に波及。
  • 2018年 6月…待合室モニターを使用した地域住民によるサッカーW杯 パブリックビューイングの実施。
  • 2018年10月…台風時の停電発生の際、待合室を待機場として解放。携帯充電コーナー設置。
  • 2019年 4月…駅前にサイクルシェアを設置し駅からの移動の利便性が向上。
  • 2019年 5月…空き家を活用した民泊(駅から車で15分)を開設。駅への送迎がスタート。
  • 2019年 9月…空き家を活用した民泊(駅から徒歩1分)が宿泊のサブスクリプションサービス
    「ADDress」の宮崎県第1号拠点として参画。
  • 2020年 2月…空き店舗を活用したコワーキングスペース(駅から車で3分)にカーシェア設置。

取組のポイント

サービスの認知度向上のための取組

  • 1日あたり200名程度が乗降で利用する「駅舎」を公共空間として利活用することにより、自然な認知を促すことを実現。利用者の掘り起こしについても同様。 また、広報活動の時間や費用も削減。
  • 空き家や空き店舗を活用した施設(民泊、コワーキングスペースなど)を町内各所に開設したほか、移動手段としてのシェアサイクル、カーシェアリングを導入。駅という点ではなく、駅を起点とした人やモノの動きを線でつくることによって、町全体にシェアリングエコノミーの概念を浸透させるようにした。

サービスの提供者(ホスト)・利用者(ゲスト)掘り起しのための取組

  • 同上

サービスの安全・安心を確保するための取組

  • 駅舎だけではなく、町内各所の空き家・空き店舗や移動にかかるサービスについて、地域商社こゆ財団がトータルにコーディネートすることにより、一括した情報発信を可能にした。

広域連携のための取組

  • 大手企業であるユニリーバ・ジャパンが推進する「WAA!」(同社の人事制度)と連携し、駅舎コワーキングスペースを活用してもらうことで、その他民間企業や各団体など、広域で連携を図るための足がかりにできた。

その他

  • 2020年に駅舎から徒歩15分の場所に完成するサッカースタジアムについて、そこをホームとするチームのフラッグなどを掲示。サッカーチームのある町としての機運向上に、駅が宣伝媒体として機能。

残された課題、継続取組事項

  • 駅舎のさらなる利活用(学習塾、観光案内所などへの活用)。
  • 共有経済圏をかたちづくる事業の担い手育成や事業体のさらなる創出。

連絡先

一般社団法人こゆ地域づくり推進機構
高橋 邦男
info@koyu.miyazaki.jp
0983-32-1082

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