小菅村
基本情報
自治体名:山梨県北都留郡小菅村
都道府県:山梨県
自治体規模:町 / 村
自治体HP:http://www.vill.kosuge.yamanashi.jp
シェアリングエコノミー活用の取り組み
概要
【子育てなど女性活躍支援】
クラウドソーシングの仕組を活用し、移住世帯定住のための仕事とコミュニティの場を構築。
取組主体:小菅村、NPO法人多摩源流こすげ
導入前の状況 (課題)
- 山梨県小菅村は東京都と隣接し、多摩川の源流域に位置する自然豊かな農山村で、人口は740人ほど。
- 小菅村には2014年、2015年の2年間で8家族35人(うち、小中学校以下の子供20人)が移住。
- しかしこれらの移住世帯のほとんどが子どもが幼く育児が大変であるため、フルタイム勤務が困難又は未就労の主婦が多いのが実情。他方、小菅村で生まれ育った世帯は、祖父母に子どもを預けながら共働きができる環境。
- このため移住世帯との所得格差が大きく、今後世帯収入の問題で移住世帯が定住できなくなることが懸念。
課題に対する取組
- 課題解決のため、時間と場所に制約されず子育て中の人でも自由に働ける「クラウドソーシング」での働き方の導入を検討。
- クラウドソーシングでの仕事の収入を上げていくため、ランサーズ株式会社と提携して人材育成のための日本初のクラウドソーシングに特化したオンラインセミナーを実施し。
- また在宅で仕事ができると地域との関わりが薄くなってしまうので、同時に移住世帯が参加するコミュニティ形成もの取組も開始し地域住民との交流も促進。
導入後の状況 (取組の効果)
■仕事づくり
- 2016年度よりセミナーを開始し累計参加者は95人。
- 小菅村情報発信サイト「こ、こすげー」にて村民ライター累計10名が活動。
- 移住した子育て世代の新たな収入機会の創出が行われている。
■コミュニティづくり
- 2016年度より活動を開始し、コミュニティ活動の累計参加者は364人
- 「畑の学校」「小菅村文化体験」など村内外の人・多様な世代を巻き込んだコミュニティ 活動を継続中。
取組のポイント
サービスの認知度向上のための取組
- 「子育てしながら働ける」ことを強調し、村内の全体世帯にサービスを紹介するチラシを配布。
- 移住世帯の名簿を作成し、一軒一軒サービスの説明を実施。
- 村民向けにランサーズと共にサービスの説明会を実施。当日は50名が参加した。
サービスの提供者(ホスト)・利用者(ゲスト)掘り起しのための取組
- 二年目以降参加者の対象範囲を移住世帯から広げ、対象者を拡大して新しい参加者を募集。
- 小菅村議会の議員向けに「地域のための働き方改革〜魅力ある地域づくりのために〜」というテーマでお話を行い、村の中心的な役割を果たす議員の方の意識改革を行った。
サービスの安全・安心を確保するための取組
- クラウドソーシングを安心・安全に活用するために、ランサーズスタッフやスターランサーの方による指導を実施。
- グループウェアを利用して参加者への情報共有を図った。
広域連携のための取組
- 創業促進フォーラム(経済産業省)やテレワークセンター事例集(国土交通省)で事例紹介を行った。また地方創生における地方銀行/IT事業者の戦略と展望(矢野経済研究所)にも取り上げられ、広域への情報提供を行った。
その他
- コミュニティ活動は地域住民と移住世帯のつながりを生み出した。地域住民は元々移住者と接点を持ちたいと思っており非常に満足していただき、また参加者へのアンケートでは全員コミュニティ活動に満足したと回答。
残された課題、継続取組事項
- より稼げる人材の育成と、副業にチャレンジする人を増やす。当面の目標は月3万円稼げる人を10名創出。
- 小菅村の文化を地域住民から移住者や村外のファンと共有するコミュニティ活動は継続。
連絡先
NPO法人多摩源流こすげ
森 弘行
mori.hiroyuki@npokosuge.jp
090-9853-4486
ロゴ画像
