加賀市
基本情報
自治体名:石川県加賀市
都道府県:石川県
自治体規模:市
自治体HP:https://www.city.kaga.ishikawa.jp
シェアリングエコノミー活用の取り組み①
概要
【観光振興】
2023年に予定される北陸新幹線の延伸を見据え、木造の特色ある市有施設のスペースシェアや地域体験の情報発信することにより、観光資源を磨き上げ、交流人口の拡大を目指す。
取組主体:加賀市
導入前の状況 (課題)
- 加賀市内は山代・山中・片山津温泉という三つの温泉地が存在。
- 海外からの観光客は増加傾向にあるものの、国内旅行需要は減少傾向にある中で地域間の競争が激化。
- 国内誘客の難易度は年々増加傾向。
↓ - 観光客の主目的は温泉旅館等への宿泊が多いため、宿泊施設のチェックイン・チェックアウト時間に合わせた滞在が多く、観光消費額を伸ばすためには滞在時間の延長が重要課題。
課題に対する取組
- スペースシェアの「スペースマーケット」と地域体験シェアの「TABICA」の2つのWebサイトに登録(2017年12月)。
- 木造の特色ある市有施設のスペースのシェアや、伝統工芸 九谷焼の絵付体験の情報を登録。(登録施設数は2施設、体験数は2件)
- 首都圏をはじめとした全国からの誘客に向けて、シェアリングサービス事業者のサイトで情報発信。
導入後の状況 (取組の効果)
- 利用件数は施設利用が2件(2017年12月~2020年1月)、体験は0件
<期待する効果>
- Webサイト掲載による認知度の向上。
➡Webサイト閲覧者が「お気に入り登録」をするケースがたびたび見られ始めている。 - スペースシェアや地域体験による観光客の滞在時間の延長。
- 観光資源の活用による温泉地の魅力の向上。
取組のポイント
サービスの認知度向上のための取組
- シェアリングサービス事業者のwebページでの情報発信。
市のwebページでもシェアリングサービスの取組を周知。
サービスの提供者(ホスト)・利用者(ゲスト)掘り起しのための取組
- シェアリングサービス事業者のwebページのサービスを登録するにあたり、実証実験として市の指定管理施設で登録。
スマートフォンなどを使うことができない利用者向けの取組
- 実証実験中につき、シェアリングサービス事業者のwebページでの予約申し込みや問い合わせは市を窓口として細やかな対応。
その他
- シェアリングエコノミーサービスの取組に当たっては、他自治体での導入事例のあったスペースマーケットとTABICAのサービスを導入。
- 電動アシスト付自転車や「温モビ(超小型電気自動車)」のレンタルサービスと組み合わせた、「シェアリングサービス × 2次交通」の観光を提案。
残された課題、継続取組事項
- シェアリングサービスの登録者や提供内容(地域体験、提供スペース)の増加。
- 実証実験として市で予約対応を行っているのを、指定管理者側で予約対応へ移行。
- ⇒シェアリングサービスの説明、登録・運用の講習を検討。
- 北陸新幹線の延伸に向け地域資源を磨き上げ、観光資源としてシェアリングサービスでの提供。
連絡先
加賀市
観光交流課
三戸(サンノヘ)
kankou@city.kaga.lg.jp
0761-72-7905
シェアリングエコノミー活用の取り組み②
概要
【地域の足の確保】
これまでアナログで運行されていた乗合タクシー「のりあい号」に、スマホ予約やデータ分析機能を備えた富士通「オンデマンド交通サービス」導入により、利便性向上、データを活用した持続可能性確保に向けた取組。
取組主体:加賀市
導入前の状況 (課題)
- 以前は路線バスが11路線→5路線に縮小。
- 地域公共交通会議を経て、H27年・実証実験を開始。H28年・本格運行開始。H30年・年間15,500名以上の利用者。
- アナログ(電話)での予約→配車→乗車という流れでは、配車室、乗務員の対応に限界。
- 乗車された方のデータ(性別・年齢・利用頻度など)を集計することが難しい状況。現状では、乗車人数・売上くらいしか集計しておらず、運行計画を見直すデータ(運行効率等の指標)が取れていない。
課題に対する取組

- 乗合タクシーと、利用者の移動ニーズをマッチングするサービスを導入。(オンデマンド交通サービス:富士通株式会社製)
- スマホ予約の導入により、利便性を高めるとともに配車や集計の自動化による業務効率化を推進
- さらなる改善が図れるよう、利用者に許諾の上、利用者属性と目的地のデータを管理・改善に活用できるようにした
導入後の状況 (取組の効果)
- スマホ・パソコンから予約受付可能
- 予約時間の締め切りを短縮(1時間前→30分前)
- 乗務員への運行指示の簡素化・負担軽減(車両に設置されたタブレットにデータを転送し自動配車)
- 配車センターでの配車業務の簡素化
- 利用実績データの自動集計(集計データを自治体側で確認可能)
取組のポイント
サービスの認知度向上のための取組
- 市のホームページでサービスを告知。高齢者を前提に、分かりやすい絵や写真、大きな字での作成。
- 市が主催し出発式を開催。住民代表に、実際にスマホ予約で配車してもらう等のプログラムを行い周知を図る。
- 地域の携帯電話販売店と連携、高齢者向けスマホ教室にて乗り合いタクシーの予約方法レクチャーを実施。
サービスの提供者(ホスト)・利用者(ゲスト)掘り起しのための取組
- 上記スマホ教室にて受講者に乗車券を進展する等の取り組みで、利用者増を喚起
- 免許返納希望者に利用促進チケットを配布するなど促進策を実施
スマートフォンなどを使うことができない利用者向けの取組
- 電話による受付センターにより対応。
サービスの安全・安心を確保するための取組
- タクシー事業者が運行する乗合タクシーを活用することで、安全性を担保
法律や条例との整合性を確保するための取組
- 既存の乗合タクシーを活用し発展させることで、法律や条例との整合性を担保
補完・連携した既存の公共サービスの内容
- 地域の携帯電話ショップ(上記の通り)
- 地域の病院と連携し、停留所を設置するほか、病院内に乗合タクシーを予約できるブースを予約方法の案内板とともに設置
残された課題、継続取組事項
- スマホ予約普及の促進
- 病院連携の発展(業務連携、システム連携等)
- 取得データを活用した効率性向上、利用者拡大(若年層への普及など)
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