いすみ市
基本情報
自治体名:千葉県いすみ市
都道府県:千葉県
自治体規模:市
自治体HP:http://www.city.isumi.lg.jp
シェアリングエコノミー活用の取り組み
概要
【観光振興】
ロケ地マッチングサイトと連携し、地域の空きスペースをロケ地として活用。官民一体となったフィルムコミッションを組織し、新たな観光資源として、誘客を推進。
取組主体:いすみ市、株式会社地域活性プランニング
導入前の状況 (課題)
- 東京から通勤圏内と近いのに知られていない、千葉県内10地域のなかで観光入込客数が最下位など知名度がないという課題
- 2013年度に31万人まで減少した観光客数を2019年度に60万人に増やす目標を掲げる。
- 2015年度、ロケ誘致や受付窓口の一元的に行うため、いすみ市/勝浦市/大多喜町/御宿町の2市2町が共同で「いすみ外房フィルムコミッション」を設立
課題に対する取組
- 映像制作者とのロケ地マッチング事業者のサイト上に古民家、文化施設、学校などを掲載。TVや映画のロケ撮影施設として紹介し、制作者への利用を促進
- 2017年10月、映像制作者に向けたいすみ市ロケハンツアーを実施。医師不足で4階が空きフロアになっていた「いすみ医療センター」などの施設を紹介
- 2019年1月、カンヌパルムドール受賞『万引き家族』の「大原海岸」や『義母と娘のブルース』の「いすみ医療センター」など実際のロケ地を巡るロケ地視察ツアーを実施。県外自治体職員など20名が参加。
導入後の状況 (取組の効果)
- 2016年1月~4月の窓口開始3か月で 問合せ:計68件/決定:28件
広告換算効果(3か月)=約30億5698万円と短期間で話題性を獲得 - 2016年4月~2019年2月累計 問合せ:510件/決定:186件
(過去の主要決定作品)
ドラマ「孤独のグルメSeason5」、「相棒」、「大恋愛」、映画「昼顔」、
旅番組「呑み鉄本線・日本旅」など - 2017年10月から約3ヶ月、いすみ医療センターで問合せ16件、決定5件。(平成30度の主要決定作品)ドラマ「義母と娘のブルース」「トレース」など。
自治体施設の遊休資産の有効活用に寄与
取組のポイント
サービスの認知度向上のための取組
- 株式会社地域活性プランニングと連携し、複数の遊休施設や観光施設を地域パッケージとしてロケ誘致マッチングサイト『ロケなび!』で掲載し、映像関係者へロケ誘致へ積極的地域として認知拡大に寄与。グルメドラマなどのプロデューサーに紹介するなど3ヶ月で問い合わせ68件という驚異的な関心を獲得。
- ロケ地専門誌『ロケーションジャパン』に、ロケ実績および観光紹介記事を掲載
- 着地型PRツールとして、女優やタレント写真の掲載された記事を抜刷りのロケ地マップとして印刷。ロケ地巡りファンなどの観光誘客に発地と着地の両方で寄与。
- 市民エキストラを募集し、市民の主体的な参加による多様で地域性豊かなロケ地としてもロケ地雑誌で紹介
サービスの提供者(ホスト)・利用者(ゲスト)掘り起しのための取組
- 視聴率の獲れる医療ドラマなどのロケ地ニーズは高く、医師不足で一部稼働していなかった「いすみ医療センター」4階フロアを丸ごとロケ使用できる事に対して制作者は好反響。実際にロケで多く活用。
- 学園ものや裁判ものなど、公共の施設活用に繋がる制作者向けロケハンツアーは、関心が高く成約に寄与。
スマートフォンなどを使うことができない利用者向けの取組
- ロケ地マップや案内チラシなどで対応。
(民間事業者のサービスを利用した場合)公平性の確保のための取組
- 施設使用料を設定して運営。
サービスの安全・安心を確保するための取組
- 市職員の現場立会いなどの対応。
法律や条例との整合性を確保するための取組
- 病院施設で医療機能を維持しての活用。
補完・連携した既存の公共サービスの内容
- いすみ鉄道などでのロケ撮影。
広域連携のための取組
- いすみ市/勝浦市/大多喜町/御宿町の2市2町が共同で「いすみ外房フィルムコミッション」を設立。
その他
- 映像専門家ネットワークを持つマッチングサイトを活用し、グルメなど多様なPRも展開。
残された課題、継続取組事項
- 映像制作者ニーズに応えることができる遊休施設の保守運営。
連絡先
株式会社地域活性プランニング
古川
furukawa@chiikikassei.co.jp
03-5157-0567