南相馬市
基本情報
自治体名:福島県南相馬市
都道府県:福島県
自治体規模:市
自治体HP:https://www.city.minamisoma.lg.jp
シェアリングエコノミー活用の取り組み
概要
【就業機会の創出】
ストックフォトのマーケットプレイスを運営する、PIXTA・Snapmartによる写真撮影と写真販売の講座を実施し、所得を得られる人口を増やす。
取組主体:南相馬市、ピクスタ株式会社、スナップマート株式会社
導入前の状況 (課題)
- 民間会社が福島県内の子育て中の女性に行ったアンケートによると、回答者の9割以上が「働く意欲がある」と就業を希望しているにもかかわらず4割が未就業の状態にあり、また南相馬市内企業の人手不足が慢性化しているのが現状である。
- そのため、時短勤務や在宅勤務など子育てと就業のバランスをとり、ライフステージに合った多様な働き方を選択できる環境づくりや、企業内の人材育成による生産性向上が重要な課題として捉えられている。
課題に対する取組
- 南相馬市では平成30年度より「地方創生推進交付金」を活用し、インターネットで写真を販売し、収入を得られるストックフォトサービスを手掛けるピクスタ株式会社に依頼した。ピクスタ株式会社が運営するストックフォトサイトPIXTAとピクスタ株式会社の100%子会社であるスナップマート株式会社が運営するSnapmartにおけるストックフォト撮影/販売講座を通年で開催した。
- これにより写真を趣味とする住民がWebでの写真販売収入を得られるきっかけとなり、就業機会取得のきっかけとなることも検討している。2019年1月〜2020年3月の期間で、基礎ストックフォトセミナー/座学 3回、ストックフォト撮影セミナー/実践 3回、 撮影会開催 4回、年間を通じたFBオンラインコミュニティでのサポート
導入後の状況 (取組の効果)
- 2019年1月〜12月で南相馬市市民91名が講座に参加し、29名がインターネットを介した写真販売を開始。
- 講座の実施回数は6回、1回平均14名の参加者。
- 写真販売を開始した29名のうち50%にあたる14名の方の写真が購入されている。(Snapmart登録者の販売経験者率は通常10%ほど)
- 参加者の中には講座参加後にSnapmartにて総計87枚売れた方もいる。
取組のポイント
サービスの認知度向上のための取組
- ストックフォトセミナーでの知識共有。得た知識をアウトプットする撮影会の設定。撮影した素材のフィードバックや、活動を継続するためのモチベーションを維持するためのFacebookグループでのコミュニケーション。
サービスの提供者(ホスト)・利用者(ゲスト)掘り起しのための取組
- 行政広報誌への掲載、市内でのチラシ&ポスター配布、SNS広告等
スマートフォンなどを使うことができない利用者向けの取組
- 電話による受付と窓口設置
(民間事業者のサービスを利用した場合)公平性の確保のための取組
- 事業者選定に際しプロポーザルを実施
サービスの安全・安心を確保するための取組
- 相談、サポート窓口を設置
補完・連携した既存の公共サービスの内容
- NARUを運営する小高ワーカーズベースと連携しての実施
広域連携のための取組
- サービスの提供範囲は市内に限定せずに近隣市町村の住民も対象
残された課題、継続取組事項
- 2019年度に参加いただいた方々の活動が継続的かつ自発的に行われるような仕組みづくり。
連絡先
南相馬市
経済部商工労政課人材確保支援係
佐藤 美沙紀
misaki.watanabe@city.minamisoma.lg.jp
0244-24-5346