舞鶴市

  • 最終更新日:

基本情報

自治体名:京都府舞鶴市
都道府県:京都府
自治体規模:市
自治体HP:https://www.city.maizuru.kyoto.jp/

シェアリングエコノミー活用の取り組み

概要

【地域の足の確保】

持続可能な交通体系の実現を目指し、バス・タクシーと住民同士の送迎(共助の仕組み)を組み合わせた「舞鶴市共生型MaaS“meemo(ミーモ)”実証事業」を実施。

取組主体:舞鶴市、オムロンソーシアルソリューションズ株式会社、日本交通株式会社

導入前の状況 (課題)

  • 舞鶴市では、過去10年で人口が約10%減少し、今後も人口減少が進むことが予測されている。
  • 人口減少、少子化等の進展により、公共交通の利用者は年々減少している一方で、高齢化の進展により、公共交通の必要性は増している。
  • 交通事業者においては、運転士や運行管理者等の担い手不足が深刻化しており、近い将来、交通サービスの維持が困難になることが予想される。
  • 行政の支援額は、利用者の減少等により年々増加しており、令和元年度は、鉄道・バス合わせて229,095千円支出(過去5年で約42%増加)しており、持続可能な移動手段の維持・確保と財政負担の軽減の両立を実現する必要がある。

課題に対する取組

《舞鶴市・オムロン社・日本交通による共同発表会(令和元年11月)》
  • 第7次舞鶴市総合計画に掲げる「心が通う便利で豊かな田舎暮らしができるまち」の実現に向けて、「舞鶴版Society5.0 for SDGs」の取組を推進する中で、オムロンソーシアルソリューションズ株式会社と連携協定を締結(平成31年4月)。
  • 同社が開発したスマートフォンアプリ「meemo」を活用し、既存交通を補完する仕組みとして、移動したい人と送迎可能な人とをマッチングさせ目的地まで送迎する「舞鶴市共生型MaaS実証事業」を実施(令和2年7月~9月)。
  • 本市のバス・タクシー事業を担う日本交通株式会社が、住民ドライバーの面接や安全運転講習を実施。

導入後の状況 (取組の効果)

《「meemo」による住民送迎のようす》

【実証実験参加者数】
利用登録者数51名、ドライバー登録者40名

【住民送迎の結果】
送迎依頼回数186回、マッチング成立回数111回

【その他】
利用者の約75%が、アプリを使った住民送迎に不安を感じなかったと回答。

  • 令和2年度の実証実験結果(成果と課題)を踏まえ、サービス内容等を改善した上で、令和3年度に再度実証実験を実施する予定。

取組のポイント

サービスの認知度向上のための取組

  • 実験期間中、毎週、地域の公民館で説明会や模擬送迎体験会を実施。
  • 市の広報紙やホームページ、ラジオで取組を周知したほか、会報誌を作成し自治会で回覧を行った。
  • 啓発のぼりを作成し、実験対象地域に掲出。

サービスの提供者(ホスト)・利用者(ゲスト)掘り起しのための取組

  • 自治会役員会や民生委員の定例会、老人会の役員会等に赴き、取組への参加を呼び掛けたほか、住民説明会や模擬送迎体験会を実施。

スマートフォンなどを使うことができない利用者向けの取組

  • スマートフォンの操作説明会を定期的に開催。
  • 市内にコールセンターを設置し、問い合わせに対応したほか、定期的にヒアリングや訪問を行い、不安や困り事を解消。

サービスの安全・安心を確保するための取組

  • 日本交通株式会社による安全運転講習会の実施。
  • 会員制の採用(会員でない場合は、サービス利用不可)。

法律や条例との整合性を確保するための取組

  • 無償での送迎を実施。

補完・連携した既存の公共サービスの内容

  • 住民送迎と路線バスとの乗継案内。

残された課題、継続取組事項

  • 住民同士の送迎と公共交通を組み合わせた交通体系の確立。
  • スマートフォンアプリの操作性の簡素化。
  • 移動困難者の掘り起しと的確な情報提供。
  • 持続可能な運営形態の検討。

連絡先

舞鶴市
政策推進部 企画政策課
交通政策担当課長
森 輝明
plan@city.maizuru.lg.jp
0773-66-1042

関連情報

都道府県