西海市

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基本情報

自治体名:長崎県西海市
都道府県:長崎県
自治体規模:市
自治体HP:https://www.city.saikai.nagasaki.jp

シェアリングエコノミー活用の取り組み

概要

【就業機会の創出】

長崎県西海市の主要産業は造船業や一次産業であり、若者や女性などの子育て世代が柔軟に働ける選択肢が少ないため、ライフステージにあわせて働けるクラウドソーシングの普及のための「SAIKAI ACADEMY」を実施。

取組主体:西海市

導入前の状況 (課題)

  • 長崎県西海市の主要産業は造船業と一次産業、若い世代や子育て世代が働きに出られる選択肢が少ない
  • 西海市で企画力・創造力を発揮できる仕事が少ない。そうした仕事を求める若い人の多くは佐世保や長崎に働きに出ていく状況。

課題に対する取組

  • 2016年よりクラウドソーシングについての認知セミナーやフリーランス育成スクールを開始。過去4年で28回講座を実施。
  • 4年目となる2019年度は、Googleとも働き方セミナーである”Grow with Google”を開催。西海市のみならず、周辺地域からも受講生が増え、20を超える若者が、自身のスモールビジネスを推進するために受講。全国からの視察も増加。
  • 本「SAIKAI ACADEMY」卒業生で運営される西海クリエイティブカンパニーは今期1億円近くの売り上げを見込む。

導入後の状況 (取組の効果)

  • 過去輩出したフリーランスは映像クリエイター、デザイナー、ライター、プログラマー、フォトグラファー、コピーライター、フードコーディネーター、空間デザイナー、グラフィックレコーダー、など多種多様に育ち、地域商社西海クリエイティブカンパニーを通じて、仕事を実施。
  • 拠点も市内一箇所だったものが2拠点に増加し、チームなどに分かれて活動。
  • 全員が市内の女性や若者で、子育てなどで仕事をしていなかったメンバーばかりだったが、現在では個人事業主として働き、多い人では2ヶ月で60万円を稼ぐ人も出ている。

取組のポイント

サービスの認知度向上のための取組

  • 西海市内の広報誌やローカルメディア「ばりぐっど」での記事広告での告知や、地元新聞での掲載。
  • 長崎県内の登録者への告知メルマガ。
  • 地域内のインフルエンサーとなる若者や女性からの戦略的な口コミやSNS拡散。

サービスの提供者(ホスト)・利用者(ゲスト)掘り起しのための取組

  • 上記の広報方法を活用し、知ってもらうきっかけづくりをした上でさらに、体験者の話を聞ける説明会を開催

スマートフォンなどを使うことができない利用者向けの取組

  • フォローアップを主目的に、講座とは別日にもやもや解消会を設置しフォローを行う。PCすら触ったことのなかった人たちが新たにPCを購入し、仕事を始めるようになり、月に5~10万円程度の収入を獲得。

(民間事業者のサービスを利用した場合)公平性の確保のための取組

  • 事業者の選定に際し、プロポーザルを実施。

サービスの安全・安心を確保するための取組

  • 地域住民が安心してスキルシェアのサービスで仕事ができるように、オンラインツールで24時間のサポート体制を提供
  • シェアリングエコノミーの認証マークを取得している事業者(ランサーズ)との提携

補完・連携した既存の公共サービスの内容

  • 西海市のファミサポに託児サポートを依頼。

広域連携のための取組

  • 西海市以外の受講生も受け入れ、市外在住者の視点を取り入れた情報発信を実施。

その他

  • 自発的な勉強会が現在週2回以上のペースで市内各地で開催されている。地域商社(株式会社西海クリエイティブカンパニー)が主体となり、人材育成に勢力的に取り組む。

残された課題、継続取組事項

  • スキルシェアの人材が増えていくことで、地域内にクリエイティブ産業の芽を作ることができた。そして、2017年には地域商社が立ち上がった。引き続き、地域内のライターやクリエイティブ人材の掘り起こしを継続しながら、地域内の自走経済を目指し、メンバーを束ねるリーダーの育成にも力を入れていく。
  • メンバーの増加による、マネジメントが新たな課題だったが、徐々にリーダーシップを発揮できるメンバーも増えてきた。

連絡先

西海市
シティマネジャー
宮里 賢史
miyasato@saikaicreative.co.jp
090-4575-7296

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